骨董屋で陶器の人形を買った。紙を押さえるのに役立つかなと思うつつ・・・・・
カンフーか太極拳をやってる中国風人物のものだ。
どこで作られたものか不明・・・・一個200円だった。
この際、読みかけの中国昔話のひとつ・・・・・
昔、趙願という男がいた。ある時、絵画の工房で絹布に描かれた涼しげな美女画を見つけた。その女は雲鬢も重たげに趙源に微笑みかけていた。
工房の主は言った・・・・百日昼夜休みなく名を呼べば必ず応えがあるでしょう。
趙願は家に帰り「真真」とささやくように呼びかけた。「真真」とは絵の中の美女の名である。趙源はしだいに外へ出なくなり、絵に向かってささやきかけた。
・・・・ある日、絵の真真が「はい」と返事をして、フワリと絵から抜け出し「わたしをあなたのもとにおいてください」と言った。この日が百日目であった。
以後のふたりの情愛の場面は・・・・・・表現の法に触れるおそれがあるため残念ながらカット。
このことを友人は趙願は化け物にとりつかれたと、切り捨てろと趙願に刀を送った。趙願はそんな気持ちは少しもなかったが・・・・・ある日、刀をみつけた真真は「あなたの心に疑いが見えます。これは一緒に暮らせません・・・と絹布の中に戻ってしまい趙願がいくら呼んでも・・・・・ふたたび現れることはなかった。・・・・と。