これは半夏という植物だ。我が家でなく他所の家の庭だ。7月の初旬が暦的には半夏生といい、このころの雨を「はんげあめ」ともいう。
この植物は葉先が白くなり、花のようだ。水芭蕉もそうだから白いのは花ではないのだ。きっと。この時期に「たこ」を食べるのだ。この間、句会で話題になり、この年まで知らなんだと嘆いていた人がいたが、魚屋が宣伝に使ってるが、あんまり浸透してないようだ。
ウシの日に「ん」のつくものを食べるとか・・・・バレンタインにチョコ送るとか・・・みんな作り事だ。・・・・・しかし実際には「たこ」の持っているナントカは夏バテにいいともいう。
これは一般的には「月見草」とか呼ばれる。本当は月見草は白が多く自生しない植物らしい。
これは「オオマチヨイクサ」が正確。歳時記には「待宵草」で載っているが、大正期の夢二が「宵待草」と詠った。こちらの方が響きがいいかもしれない。
正岡子規が「今咲きて黄なる月見草」と詠った俳句があるが、植物学的だとちがうとなる。