シェイクスピアを読む、といってもイギリスの文豪の戯曲を読んだわけではない。パリにあるその名も「シェイクスピア&カンパニー」という書店で波乱万丈の日々を過ごしたカナダ人ジャーナリストの話「シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々」を読んだ、というもの。
パリに英語名の書店があることは新鮮に感じるし、更にそのオーナーがアメリカ人という組み合わせも文化の多様性を感じさせるものがある。最初は本当にこんなことがあるのか、と思うところもあったが読んでいるうちに違和感がなくなるから不思議だ。
ちょっとした隙間時間を埋めようと思って読み始めたがすぐに引き込まれて最後まで一気に読んでしまった。代替わりして少し雰囲気は変わってしまったようだが次回、パリに行く機会があったらセーヌ川近く、シテ島やノートルダム寺院を望むというこの書店にちょっと立ち寄ってみたいと思う。