エリザベス女王の夫君、エジンバラ公フィリップ殿下は昨日(6月10日)に97才の誕生日を迎えた。それを祝する礼砲は、慣習により日曜日には行われず、月曜日の今日正午、ハイドパークで近衛砲兵隊により行われた。たまたまその時間にハイドパークを散策していて、この儀式に立ち会う機会を得た。礼砲用の大砲が6基、高速で馬にひかれて登場し、41発の礼砲が鳴り響いた。今回は、通常の21発の礼砲(ロイヤルサルート)に加え、王室の所有になるハイドパークということでさらに20発が追加されるため。間近で聞く大砲の音は地面をゆるがすような迫力に満ちたものだった。バッキンガム宮殿にいるエジンバラ公にもこの礼砲はっきりと聞こえたことだろう。礼砲を打ち終わると、すぐに騎馬の一隊が現れてあっという間に撤収していった。その手際の良さに、厳しい訓練が重ねられているだろうと推測された。
そして礼砲を操る近衛兵の軍服を見ていると、はるか200年ほど前、ナポレオンとの戦争の際はこのようなものだったのだろうと思わせるものでもあった。
礼砲に先立って整列する砲手、砲煙にけむるハイドパーク、空砲とは言えもうもうたる砲煙が上がる発射の瞬間。
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