英国の有力銀行バークレイズバンクが既存株主に対対して、持ち株4株に一株での割り当て増資を行う事を今朝発表した。一株当たりの価格は185ペンスと言うから昨日の同行株価からすると40%のデイスカウントとなる。この割り当て増資により、58億ポンド(8700億円)を調達し、英蘭銀行の基準より必要とされる128億ポンド(1兆9200億円)の一部に充当することになる(1ポンド150円で換算)。
かつては英国と言えばバークレイズ、ナットウエスト、ロイズ、ミッドランドの4行がClearing Bankとして圧倒的な地位を占めていたが、いまやバークレイズを除いてすべて救済合併されて実質上存在しない(ナットウエストは名称としてのみ存続)。最後の砦ともいえるバークレイズ、ロンドンに駐在した時に、The Cityにそびえるバークレイズ本店の石造りの高層ビルを見て伝統と格式にはじめ圧倒されたことを思い出す。
一つくらい、いかにも英国らしい名門銀行が生き残って欲しいと思うのは、年寄りの勝手な郷愁なのだろう。
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