2014年末までに予定されているアフガニスタン駐在の52000名の米軍の大部分を撤退させるのに際して、米国防総省とルーマニア国防省の間で、米軍機がルーマニアのコスタンツア近くの黒海に近いMihail Kogalniceanu空軍基地を使用することで合意に達した。これは現在米軍が借りているキルギスタンのManas空軍施設が来年7月に期限が到来するため。キルギスタン国会はすでに基地貸出しを期限とおりに終了させることを決議しており、米軍としては早急に代替地を探す必要に迫られていた。なお、キルギスタン国内にあるロシア軍への貸与は昨年更に15年間延長されることになっている。
キルギスタンの米、露に対する対応の違いが浮き彫りになっているが、キルギスタンとしては2001年以来米国から支払われてきた年間6000万ドルの貸出料を犠牲しても露との関係を重視したものであり、同国にとっては大きな決断だ。逆に、ルーマニアとしては米国に対していわば恩を売った形となり、ロシアからの呪縛から解き放たれたいと考えているルーマニアにとっては思わぬプレゼントとなったといえよう。
米国外交が迷走しているところでさまざまな動きがみられている。
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