回顧と展望

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EU離脱後も入国審査は不変?

2018年06月18日 01時59分21秒 | 日記

17日のSunday Times紙によれば、英国政府は英国がEUから離脱する来年3月30日以降も、現状のまま、英国民とEU国民の入国審査を一つの窓口で行うとするとのこと。政府の中には、EU離脱を目に見える形にするためには、「英国人のみ」という窓口を設けるべきとの意見もあったというが、実際にEU国民と英国民を分離するとなると入国審査官の大幅な増員が避けられず、費用の増大が見込まれるほか、かえって英国民の入国に要する時間が今までよりも増える、という調査結果が出たため、という。一方、来年の離脱以降、英国民がEU諸国に入国する際には、今までのような「EU国」の窓口に行くことはできず、「EU以外」の国民と同様となり、入国に今までより時間を要することになるものと予想されている。

離脱後も入国審査の形式を変更することができず、一方でEU諸国では差別を受ける、といういわば屈辱的ともいえる取り扱いになるのだが、面子よりなにより、費用で判断するあたりは、いささか驚きを禁じ得ない。もっとも、入国管理を所管する内相は首相に対し、英国人旅行客がEUに入国する際には今まで通りの取り扱いを受けれるよう交渉することを要請するとしているが、国境問題がEU離脱の中心的争点だったことを考えると、EUが英国の申し出をすんなりと受け入れるとは考えづらい。

ひるがえって、日本人にとっては、英国のEU離脱が入国審査に影響を与えることがなさそうなのは、朗報かもしれない。「英国民のみ」の窓口が新設されると、そのとばっちりが及んで今以上に入国に時間がかかることが考えられるためだ。

風向きによるが、ウィンブルドンの自宅の上空をヒースロー空港に向けて降下を開始している航空機をよく見かけることがある。鮮明ではないがそのいくつかを。この飛行機の乗客達は間もなく入国審査官の前に顔を出さなければならないことになる・・・・

 

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