英国政府のアドバイザーで有力な銀行問題専門家であるDavide Serra によれば、今年のEU域内の銀行に対するストレステスト(不良債権に対する経営体力耐性試験)の結果、総額で500億ユーロ(約7兆円)の資本不足となると指摘している。
国別では、ポルトガルやギリシャといった常連に加え、Davide Serra は「ドイツは世界で最悪の銀行システム」として特にいくつかの州立銀行では深刻な自己資本不足により、破たん処理あるいは政府による救済の必要があるだろうと予想している。
これまでEU域内での優等生と言われてきたドイツ経済だが、こと銀行業界に限っては大きな不安を抱えているようだ。一方、英国の銀行については昨年来の政府による救済および英蘭銀行の指導により、Davide SerraによればEU内で最も安定しているという事だが、これは幾分身びいきなところもあるのではないかと思われる。
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