今朝、NHKFMの「クラシックカフェ」を聞いていたらプログラムの最後が中田喜直作曲の「雪の降る街を」だった。この曲は今からちょうど70年前、NHKラジオの連続放送劇の挿入歌で、いわゆる歌謡曲という分類になるのだろう。今日のクラシックカフェはオーボエの特集だったが、この曲をオーボエとオーボエ・ダモーレをハインツ・ホリガ―が、そして演奏はイ・ムジチ合奏団という組み合わせ。
原曲とおなじく3番までオーボエ、オーボエ・ダモーレが「歌ってゆく」というもの。情感たっぷりの日本歌謡曲もイ・ムジチ合奏団の演奏となるとなんだかバロック音楽のように聞こえる。
この歌の発想の地は山形県鶴岡市ということだが、そこに限らず雪の降る街であれば、日本であれ、外国であれどこにでも該当しそうだ。ただ、このメランコリックな歌詞から推察するに雪は横殴りの吹雪というよりは静かに空から降ってくるという風景が思いつく。
雪も、最近のような激しい降り方だと交通障害や多重事故を引き起こしたりするから、決してやさしい顔だけではない。
この木製の絵皿は、ルーマニアの冬景色。雪が止んだ後の田舎道、井戸と釣瓶、それに一軒家と雪を被った藁の山というのがルーマニア土産の定番らしい。
雪の降る街を 雪の降る街を想い出だけが 通りすぎてゆく
雪の降る街を 遠い国から 落ちてくる
この想い出を この想い出をいつの日かつつまん温(あたた)かき幸せのほほえみ
雪の降る街を 雪の降る街を足音だけが 追いかけてゆく
雪の降る街をひとり心に 充(み)ちてくる
この哀(かな)しみを この哀しみをいつの日かほぐさん緑なす春の日のそよ風
雪の降る街を 雪の降る街を息吹(いぶき)とともに こみあげてくる
雪の降る街を誰もわからぬ わが心
このむなしさを このむなしさをいつの日か祈らん新しき光降る鐘の音(ね)
今日のお皿もメルヘンですね。
9時頃になると忙しくなりますよね。
歌謡曲、と言いましたが、70年経つと立派なクラシック音楽と言えるでしょうか。
この絵皿、木製のせいか何処となく暖かみがあるように思います(描かれた絵は寒々としていますが・・・)。