ビックベンで高名な英国国会議事堂を修理する計画が浮上してきている。英国紙によれば、2015年から5年の歳月と、総額30億ポンド(1ポンド120円として3600億円)かけて行う案が出ているという。試算によれば今修理しないと、今後30年間にさらに70億ポンドの費用が掛かる見込みで、今回の修理では、アスベスト部材の除去と、今や1100室あるといわれているこの議事堂を我が物顔で走り回っているネズミを駆除するという。本当に、実施されるとなると、国会議事堂の仮議場を近くに臨時に建設することになり、ナチスドイツによるロケット弾攻撃で大破して以来の議事堂からの引っ越しとなる。
実際にはどのような修繕計画となるのか全く未定とのことだが、もし、修理の期間中国会議事堂が姿を隠したりするとロンドン観光の目玉の一つが見られなくなり、観光客を失望させることになるだろう。あるいは、その直前には駆け込みでの観光キャンペーンがはられるかも知れない。テムズ河畔にそびえるこの国会議事堂は、ドナウ河畔に建つハンガリーの国会議事堂とならんでその壮大さ、繊細さ、華麗さおよび重厚さで個人的には最も好きな議事堂である。
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