トルコで、チョウゲンボウ(Kestrel)をイスラエルからのスパイではないかとして大騒ぎになったという。防諜の専門家も交え、X線も使用して徹底的に検査した結果、特殊な装置の装着もなくスパイの疑いが晴れた。
この両国、2010年5月のイスラエル軍によるトルコからの難民支援船臨検で9名の死者が出たことから対立してきたが、同盟国間の対立を解消しようとする今年初のオバマ大統領の仲介が功を奏し、イスラエルの謝罪および賠償金の支払いによる和解と進んでいたところ、今週水曜日になってトルコ副首相が、本件は賠償の問題ではなく、イスラエルが不法行為を認めたこと、と言ったことにイスラエルが同国を侮辱するものと反発、紛糾している。
そのさなかに起きたこのスパイ鳥事件、たかが鳥、と笑えない深刻な事情が背景にある。しかしスパイと疑われたこの鳥は、タカ科に属するだけあって端正な顔つき、敏捷さを感じさせる体躯を持っている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます