この週末は東京でも雪や霙が降るとの予報があり、また、北日本は厳しい寒さに見舞われそうだ。ネットで検索すると実に様々なところから天気予報が出されている。今や気象衛星が上空から24時間、膨大な気象データを地上に送ってきて、それをスーパーコンピューターが分析しているのだろう、精度は極めて高くなってきている。いくつかを見比べればおおよそ外れることはない。
未来(と言っても数日先のことだが)の天気を知るために、現代のような技術が進む前にも時代によって様々な道具が開発され、利用されてきた。その一つ、ストームグラス(Storm Glass)は、19世紀のヨーロッパで使われた天気予報の道具。複数の化学薬品(樟脳、硝酸カリウム、塩化アンモニウムなど)をエタノール水溶液に溶かしてガラス管に詰めたもので、溶液や沈殿の状態によって近未来の天気が分かる、とされるものだ。
かつて、デンマークとは仕事の関係で何度も出張したことがあり、その際、親しくなった友人から贈られたのがこの「サンタクロースのストームグラス」。グリーンランドを出発するサンタクロースがトナカイの橇に乗ってクリスマスプレゼントを届ける時には欠かせない道具だった、と説明書に書いてある。事実、19世紀には遠洋航海の際に1-2日先の天気を予想するためにこのストームグラスが活躍し、船乗りにとっては必須なものだった。
説明書によれば極めて高いとされているが、今となってみればこのストームグラスの精度がどれほどのものだったのか、判らない。しかし、外出もままならない昨今、余りギスギスせずにこの真鍮製のカバーで出来たアンティークのストームグラスで明日の天気を予想してみるのも悪くないだろう。仮に当たらなくても誰が文句を言うだろうか・・・。
因みに今日の天気予報、冬で特に雪や霜のときには、ガラス管の高い位置まで沈殿物が積もる。内容物はとても白くなり、浮遊する点状のものが見られる、ということだが、手元にあるこのストームグラスでは?
真鍮の金具でヘリ止めされている重厚な木のケースに入っているのは・・・
ストームグラス
ストームグラスの見方(沈殿状況と天気予報)
デンマーク、手作業で制作されたとある
ところで今日のストームグラスの様子は・・・
いろいろな物をお持ちなので、
「harborsideのビジネス交流館」(仮称)を開設できそう⁉️
昨日のストームグラスの予報、ほぼ当たっていました。まだ使えそうです。昔のものだと言って過小評価してはいけませんね。電気がなくても働いてくれますし。😆
「交流館」、今思えばこちらから持って行った物をちゃんと記録しておけば良かった・・・😰