黒川紀章設計の佐倉市庁舎は1971年建設、老朽化に伴う改築整備が昨年終了しました。その予算約9億2,900万円。
建て替えか?改築か?の議論が議会でもなされましたが、佐倉市庁舎整備方針検討委員会の最終報告を受けて、大規模修繕をしました。
先日、新橋駅近くの同じく黒川紀章設計で1972年竣工の中銀カプセルタワーを通りかかりました。
雨漏りも多く発生しているので取り壊し・建て替えの提案が出されていますが、もともと熱狂的なファンは多く、
最近は、米Airbnb(エアビーアンドビー)のネットによる空き部屋のマッチングサービスで人気再燃と聞いています。
管理組合は禁止しているブラック民泊で1カプセルが1泊9000円で外国人旅行者などに貸し出され、あらたな課題が生まれています。
(先日、世界遺産に登録されたばかりのル・コルビュジエ設計の国立西洋美術館の竣工は更に古く1959年竣工での建物。)
公共施設は立派なほうが良いとされた箱物時代から、少子高齢化と人口減少の時代となった現在は、機能優先の公共施設が求められています。
社会変化に対応できる建築物をめざしたメタボリズムの黒川紀章設計の建物も、この激動の社会変化に対応するのは大変です。
昨年の6月議会のぞみ代表質問において、公共施設を新しくつくることから賢く使うことへの重点化について述べましたように、
平成28年度末までに策定される公共施設等総合管理計画が、現状把握や目標設定にとどまらず、行政改革に有効に機能する計画となるよう
8月議会でも取り組んでまいります。
以下、YouTube動画は、【アーカイブ】佐倉市庁舎建設記録(1970~71)です。
この映像を見ながら、税金を使って建設。維持管理する公共施設について、市民の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
www.youtube.com/watch?v=15D3oXkUQE0