千葉県北総地区議会研修会は毎年10月に開催されます。
今年は東洋大学南教授による講演、「拡充」から「縮充」への発想の転換〜住民代表の議員、議会の役割です。
講演では、学校施設の稼働率は、夏休み等を除くと年間10か月稼働しているとみて、そのうち週5日の稼働、
そのうち7時間稼働していると計算しても稼働率16.8ーセントとなることを例にあげ、
公共施設の老朽化に対する施策いかんにより、地方自治体の今後に大きな開きが生じる・・もう生じているという内容でした。
佐倉市の公共施設の60パーセントを占める小中学校施設の耐震化工事が昨年度に終了し、今後は長寿命化工事が始まりますので
数字を出しての南先生の講演は、いつもながらにわかりやすくインパクトのある内容でした。
8月議会ののぞみ代表質問では、公共施設等総合管理計画を踏まえて、公共施設の一括管理の導入について質問しました。
答弁では、「複数の公共施設の維持管理業務を一括する包括管理委託につきましては、現在導入に向け、対象とす
る施設や業務内容、個別発注とのコスト比較等の検討を行っているところでございます。また、市内業
者の従事につきましても、他の自治体の導入事例等を参考に検討を進めてまいりたいと考えております。」と、
答弁を頂いていますので、公共施設の管理業務の単年度発注という原則から複数の公共施設の一括委託導入と、
従事者は市内業者とし、市内業者を育てるという方法を進める事を後押ししていきたいと考えています。
公共施設の一包括管理は夏に視察したまんのう町はじめ流山市、我孫子市と先進例があり、また
佐倉市の小学校プールの民間委託についても先進例として挙げられていましたが、
それぞれの先進例を牽引した職員が皆、次のステージへ仕事場を移し活躍していますので
その知見をどんどん行政は使う度量も必要と考えます。
昨日の南学教授も元横浜市役所職員です。