こと座をみる

そろそろ春の星座が西に傾くようになって、夏の星座が東の空に上ってくるようになった。トップバッターはこと座だ。

こと座のアルファ星はもちろんベガだが、そのちょっと左下にイプシロン１，２という重星がある。この星は望遠鏡で見ると更に2重星に分かれるダブルダブルという星だ。低い倍率では見えないが、倍率をあげると見事に分離する。

もう少し右側に望遠鏡をふるとM57という星の残骸が見える。千葉の明るい空でもその存在は簡単に確認できる。真ん中に穴が開いているらしいのだが、それもわかるようなわからないような微妙なところだ。

晴れが終わって天候が下り坂に向かうときは、空の空気の動きが止まってよく星が見えると聞いたことがある。今日はまさにそんな状況なのだろう。星もチカチカすることもなくはっきりと見える。80度を超えるナグラーアイピースで星を見る時間、とても楽しい。宇宙の音が聞こえてくるようだ。