少年カメラ・クラブ

子供心を失わない大人であり続けたいと思います。

コルキット・ファーストライト

2008-06-25 23:13:47 | 天体観測
昨日は梅雨の晴れ間で夜遅くに月と木星を観察した。コルキットのファーストライトだった。
結果から言うと、この望遠鏡よく見える。Or20mmで見る月は視野にすっぽり収まって、上限の月のかけ際のクレータがくっきりと見えた。まだ月が低くてやや空気の揺らぎはあったが、少し黄色っぽく見えるクレータにしばし見入ってしまった。
それから、Or6mmを試してみた。600mmの焦点距離の対物レンズで100倍、50mmの口径にはちょっと過剰倍率かとも思ったが、ところがどっこいこれもとてもよく見える。まったくと言っていいほど像の破たんもなく、微細な構造が浮かび上がってきた。アイピ―スを前後させるのに微動がないのでちょっと合わせにくいところはあるが、一度合わせてしまえばあとはいじることもない。木星を見るとしっかりと2つの縞が確認できて、多少それぞれの縞のうねっている様子も見える。南北の極付近は多少暗い感じも確認できた。2つの衛星がごく接近して木星のそばに寄り添っていた。ただ、この倍率では望遠鏡の方向を移動させる微動装置(スターベースで3500円ほど)は必需品だろう。
上の2つのアイピ―スはスコープタウンから買ったプローセル・オルソなのだが、最初から望遠鏡についていたケルナー12.5mmも、これがなかなか負けていない。プラスチック製のちょろいつくりにもかかわらず、見た感じはそれほどオルソに劣らない。

それにしても、超軽い鏡筒とミニミニアイピ―ス。これほどお手軽な星見があるだろうかと思うくらい快適だ。ツァアイスサイズのアイピ―スがものすごく小さいので胸のポケットにみんな入れても全然重くない。もちろん50mmの口径はどうしようもないので、あまり暗い対象や超高倍率は望めないが、ちょっとお手軽星見にはとてもよい選択のように思う。