少年カメラ・クラブ

子供心を失わない大人であり続けたいと思います。

月について

2009-03-08 20:37:09 | 天体観測
最近、月に関する本を読んだ。

『月は誰が創ったか』

なんでも月がないと人類は生まれなかったらしいという話。月による潮汐力が地球の岩盤が動く力を与え、そのことが原始の有機物スープを頻繁にかき混ぜたらしい。今も年間に数センチづつ地球から遠ざかっていく月は、時間をさかのぼるといまよりずっと地球の近いところを回っていたという。

月にはよくわからないことがたくさんある。大きさの割に軽くて鉄分のような重い金属をほとんど含んでいないという。また、宇宙船が月にぶつかった時の地震を観測すると、月の真ん中は空洞になっているかもしれないという。マスコンという部分的に質量が偏在しているのも妙な話。だいたい、地球くらいの大きさの星に月という衛星はちょっと大きすぎる。まあ、数え上げればきりがないくらい月というのは不思議な星だ。

地球に四季をもたらす地軸の傾きも、もし月がなければ維持することはできないという。

その本は、最終的に月というのはタイムカプセルで大昔にタイムトラベルした人類が自らの存在のために作り上げた人工物だという。まあ、そこはどうかはよくわからないが、ちょっとまた月を観測してみたくなってきたなあ。