「おとうさん」
何気に娘が呼びかける
「なに?」
何気なくこたえるわたし
ごく普通の父と娘の日常
「なにかほしいものある?」
「……?」
答えがでない
聞いたことのない問いかけに
戸惑っているわたし
「父の日でしょ」
それがどうしたんだ?
「ほしいものプレゼントするよ」
耳を疑った
これまで
プレゼントされるひとでしかなかった
末娘の血迷いか?
「お前が?」
「いいから」
どうや本気らしい
アルバイトと学業にの両立も三年目
ゆとりとたくわえを知り
やっと父親の存在に気付いたのか
「ほしいもの」
「お金」
「冗談じゃなく」
「冗談じゃない」
父と娘の言葉遊び
いつ以来だろう
娘に背を向けたまま
続く受け答え
振り返るのは照れくさい
もうすこし
答えを出さないでおこう
何気に娘が呼びかける
「なに?」
何気なくこたえるわたし
ごく普通の父と娘の日常
「なにかほしいものある?」
「……?」
答えがでない
聞いたことのない問いかけに
戸惑っているわたし
「父の日でしょ」
それがどうしたんだ?
「ほしいものプレゼントするよ」
耳を疑った
これまで
プレゼントされるひとでしかなかった
末娘の血迷いか?
「お前が?」
「いいから」
どうや本気らしい
アルバイトと学業にの両立も三年目
ゆとりとたくわえを知り
やっと父親の存在に気付いたのか
「ほしいもの」
「お金」
「冗談じゃなく」
「冗談じゃない」
父と娘の言葉遊び
いつ以来だろう
娘に背を向けたまま
続く受け答え
振り返るのは照れくさい
もうすこし
答えを出さないでおこう