こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

記憶の風景・夜空

2017年06月26日 08時59分42秒 | Weblog

子供のころ、
流れ星が怖かった。

「誰かが亡くなると、
魂は星になって流れるんだぞ」

そう教えてくれたのは、
子ども会の最上級生だった。
しかめっ面で、
おどろおどろしく買ったのは、
怖がらせる目的だったと思う。

「流れ星に願いをすると叶うよ」

そう教えてくれたのは、
担任の優しい美人の先生。
人の死とつなげて
怖がっていた流れ星が、
希望をもって
感じられるようになった。

当時の夜は
墨を流したような真っ暗闇。
光る月や星が
とても鮮やかに浮き上がった。
子供心が、
そこにより神秘的なものを
感じたのも当然だった。

公民館のそろばん教室の帰り道、
臆病な私を励まし導いてくれたのは、
満点の星空。
冷たい感じの月光と違い、
きらきらと
賑やかに
夜空に夢を描く星のほうが
心を打った。

最近、
見上げる夜空がやけにおとなしい。
夜のとばりが半減した
社会の影響だろう。


最初少年マガジンで掲載されていたのが、
少年サンデー連載に変更されたのを、
いまだに覚えている。
手塚治虫と編集者の間に、
何があったんだろうと、
別の興味を持ってしまった。
でもスケールの大きい少年漫画だった。
コメント
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