早朝、杜の都仙台まで出かけたがちょっと早く着いたので、ライオンヘアーの頭をさっぱりするために駅下のバーバーに入った。
店員が私のラメの緑色の補聴器を見て、タオルでうやうやしく受けてくれた。
実は、難聴者にとって散髪は鬼門なのだ。洗髪するので補聴器を外すのだが、髪の分け方から長さや襟足の、処理などどうするか聞いてくる。聞こえないから補聴器をしているのに、外したら聞こえないということが分からないらしい。適当に、はいはいなどと言っていると、あまり変わらなかったりする。何のために床屋に行ったのかわからないし、とても損をした気になる。
補聴器をしていた場合は注文の確認を文字や写真で確認できるような配慮が欲しい。整髪料の選択も、指差しで確認をしてもらいたい。
バリアフリーな社会とはこうした配慮や理解が行き届いた社会ではないだろうか。
今度は散髪屋に紙で説明しよう。
ラビット 記