補聴器はどうしても構造上、話している人や音源から離れると聞きにくくなる。
それを補うために各種の補聴援助システムがある。電話拡声器も聞えを補うものだが、システムというのは補聴器や他の機器あるいはシステムと連携して使うものだ。
話し手の近くにマイクを置いて、その声を電波で補聴器や受信機に飛ばすものがある。
この補聴援助システム用の電波は混信を避けるために専用の周波数が平成九年に認可された(追記参照)。筑波大学の斉藤佐和教授や筑波技術短期大学(現筑波技術大学)の大沼直紀教授たちが中心に研究会をもって、総務省に働き掛けた結果だ。
我が国は電波資源が不足している中、こうした用途に認められたことは極めて異例だ。
ラビット 記
写真は、田植えを始めたばかりの今日の田んぼ
第96回電気通信技術審議会議事録
第1 開催の日時及び場所 平成9年1月27日(月
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/japanese/teletech/70327b01.html
電波監理審議会(第793回)議事要旨(平成9年3月7日公表)
http://www.japanpost.jp/pressrelease/japanese/sonota/970307d901.html
75Mhz帯の一部が、特定小電力無線局補聴援助ラジオマイク用となっている。
補聴器装用者向け補聴援助システム
http://www.tuins.ac.jp/~takao/deaf/commaid.html