難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

障害者自立支援法と難聴者

2005年06月27日 21時24分28秒 | 福祉サービス

050626_1628~001.jpg賛成する障害者がいるのかと思う位、反対の声が強い障害者自立支援法だ。
中途失聴・難聴者にも弊害は大きい。中途失聴・難聴者の関心の多くは補聴器の給付だろう。現在の身体障害者手帳を持つ重度難聴者※の79%が補聴器または人工内耳を使ってコミュニケーションしているからだ。
※両耳70dB以上の聴力レベル
補聴器の給付は自己負担一割りとなり、電池は全額自己負担となる。しかも、40dBで日常生活の様々な場面のコミュニケーションに支障をきたすが、法律上なんの支援の対象にもならない。
聴覚障害は、身体障害者福祉法では聴力検査により聴力という機能の低下をみるが、これは実際の生活におけるコミュニケーションの困難度を反映していないことが問題だ。車中や町中など騒がしいところでは話が聞こえない。会議室でも離れた人の話はわからない。
障害の定義をデシベルからニーズに転換する必要がある。つまり医学的基準から社会生活基準にするということだ。

ラビット 記

(写真)26日の障害者自立支援法の学習会で、要約筆記の方が汗を流して書いて下さいました。



難聴者に優しい信号機

2005年06月27日 08時03分08秒 | 機器について

050623_1210~001.jpgK県に行った際、歩行者用の信号が青から赤に変わるまでの秒数が表示されているのを見た。
信号は視覚障害者のために音楽で信号の変わるまで知らせているようだが、この秒数表示の信号は難聴者でも青信号でも歩き始めるかどうかの判断ができるので便利だ。

だいぶ前に都内でも見たような気がするが、今は見かけない。
何か危険が増すようなことがあったのだろうか。側方の車両がこれを見て急発進するようなドライバーがいたとすれば、悲しい。電車のシルバーシートと同じで、女性専用車みたいにしないとならなくなる。

ラビット 記