地震が発生して、1時間。津波はとうに到達している。
しかし、NHKのニュース7まで字幕放送はなかった。
NHKの字幕放送の問題点。
1.定時のニュースでないと生放送の字幕放送が出来ない。
事前に音声認識装置に言葉を登録したり、入力した言葉をチェックし、修正する体制がとれないからだ。
事前に準備することの出来る番組以外は生放送でもできない。そうした番組はニュースの他、大相撲などのスポーツや紅白歌合戦などのバラエティ。
従って緊急時の入力も字幕制作会社と契約していないだろう。
2.ローカル放送局は字幕放送が出来ない。
字幕放送送出設備を持たず、入力体制がないからだ。
NHKセンターで字幕放送データが送出されれば全国に中継されるが、ローカル局はそのままスルーさせるだけだ。
ある地域で災害等が発生して、映像を撮っても自局で放送する場合も字幕放送は付けられない。
NHKセンターに送ってそこから送出されないと字幕放送が流れない。
首都圏直下型地震が発生したら、NHK放送センターをバックアップする体制は今はない。大阪と名古屋をバックアップ体制がとれるようにするのも24年度から。その他の局はそれより後になるだろう。
3.お金がかかるからというのが緊急時の字幕放送の出来ない理由。
緊急時のニュースに字幕放送を求めるのは人命、安全に関わるからだ。
災害の場所、規模、特徴、避難すべき情報などが必要だからだ。
修正が必要な音声認識技術に頼らない、高速日本語入力によらない、入力方式を検討してはどうか。
字幕放送の体制も24時間でなく、6時間とか12時間とかから初めてはどうか。
ラビット 記