酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

いなり

2013-12-01 | 酒風景
油揚げが無性に食べたくなって

と書くと、どうせまた何かに感化されたんだろと言われそうだが、はい、言われるまでもなくその通りでございまして、此度の食欲のもとは鬼平犯科帳。

録画して何度も見ている鬼平犯科帳であるが、中に、油揚げが何しろ大好物でいつもそれを食べながら酒を呑むので「稲荷の金太郎」とあだ名されたという登場人物設定がある。
それを先日見たのだが、稲荷の金太郎がやけ酒するシーンでむさぼっていた油揚げが妙に気になったという次第。

飲み屋の油揚げというと(おでんは除く)、炙ってサクサクふわふわな感じのものと思い出すが、劇中のそれはぺったらこい(これって方言?)感じの、そう、ぺらぺらな生揚げのような容姿。


こんな感じかと、真似てみたのがこれ。こんな風に無造作にただの「油揚げ」という感じ。

まずは火で炙ってみたが、やっぱり違う。で、小揚げを湯がいて水を抜いた。
稲荷の金太郎がやっていたように、むしゃむしゃと食べてみる。

味が物足りない~(笑)。

実際のところ、こういう場合は味をつけるものなんだろか。
結局自分は、塩、生姜醤油などで食べたのだが、池波作品は料理に関してはかなりの時代考証に基づき映像化されているはずで、味を煮付けたふうにも見えなかったのだが。

安価な工場製品でなく専門店の手作り品だったりすると、そのままでも美味しいんだろうかね。

あるブロ友さんが言っていた、パン屋よりも油揚げを売る店の数が多いという町の話を思い出す。町では油揚げを「あぶらげ」と呼び、子どもは具を挟んだ揚げをおやつ代わりにするらしい何とも素敵な食生活のあるコミュニティと思うが、お父さんたちは揚げで呑んでるのだろうか。


夕べは呑みすぎたか。あぶらげのことで朝からくどくどと…