HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

「バーナム」とゆうやけこやけ

2017年03月30日 | レッスン日記(小中高生)
Lちゃん(小1):
「さあ、今日はどれからやろうかな?」
「じゃあ、これ・・・」
今日も「バーナム」から、Lちゃんのレッスンが始まりました。
「バーナム」は、低学年の子どもでも一人でちゃんと楽譜を読み取って弾くことができ、それなりの手ごたえがあるためか、けっこうみんな喜んでやっています。
今日、Lちゃんも2ページ進み、「げんきいっぱい さあひこう」まで合格です。
※上はLちゃんの「バーナム」の絵。(合格した所は色を塗っていい、ってことにしてます)

さて、曲集の中で、今日、「これやってきた」とLちゃんが楽譜を広げたのは「ゆうやけこやけ」です。
みんながよく知っている歌だと思いますが、ピアノで弾くと、何カ所か指使いの難しいところが出てきます。
とくに、2ページ目の「おててつないで、みなかえろう」「カラスといっしょに、かえりましょう」この2つのフレーズは、付点リズム、寄せ指、クロッシング、開け指、と 要注意ポイント満載。
Lちゃんに赤エンピツを渡して、楽譜に付け加えられている「指番号」の数字を、目立つように〇で囲んでもらいます。
自分で指番号を見て、ついている音と照らし合わせ、生徒自身で赤エンピツでしるしをつけることで、一層しっかりその部分を意識することができるからです。
こうして、指番号のちょっと難しい「ゆうやけこやけ」を練習し、注意するポイントもわかったので、来週は両手でスラスラ弾けるようにしようね、ということになりました。
「ほかにも、何かやってみた?」
「やってみた。これ」とLちゃんが広げたのは、アメリカの子どもたちが歌う遊び歌「Head, And Shoulders, Knees, And Toes(あたま、かた、ひざとつまさき)」という歌でした。
指の動きが細かくてもつれそうだけど、♯がひんぱんに使われたメロディーが魅力的な歌です。
とくに中間部は、指を大きく広げて回転させなければならないんですが、それもまたスリルがあって面白いと思うので、「右手だけでいいから、スピード出して弾けるようにやってみて!」と言ってみました。
Lちゃんも「うん!」と楽しそうにうなずき、このチャレンジに取り組んでくれそうだ。
来週、どんなになってるか楽しみです。




「ビリーブ」合格!

2017年03月30日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(小3):
「今、春休みでしょ?」
「うん。ダラダラできていいよ~」
「思い切りダラダラした?」
「うん!ダラダラして、今、来る前だけしか練習してない」
「どれどれ」
ってわけで、先週 もう一息!のところまで行ってた「ビリーブ」を聴いてみたら、「もう一息」でした。
当然だ。
っていうか、先週 緊張しながら気をつけて弾いた、いくつかのポイントがあいまいになりかかってさえいます。
「ダラダラしてるうちに、こないだ覚えた所が忘れそうになってない?」
「ああ~」
「じゃ、ちょっと一人で練習して思い出してごらんよ。今から10分間、あぶなっかしい所を中心に練習して、もういいな、と思ったらそう言ってね。その間 先生は、聞こえないってことにしとくから」
先生はそう言って、手帳を点検したりとかしながら、Aちゃんには注意を向けないようにしています。
Aちゃんは 右手だけで全体を弾いたり、自身のない所を取り出して両手でやってみたりと、一人で練習しています。
約10分後、
「もういい?」とAちゃんに近寄ってみると、「うーん・・・」と あまり自信はなさそうです。
「よしっ、じゃ、いつものように『3回まで』をやろう」
「3回(間違い)はセーフで、4回はダメってこと?」
「そう。4回間違えたら、不合格ってことでまた来週まで練習してくるの。じゃいくよ?」
「あ~~~」
「もう一回、練習しとく?」
「うん、もう1回だけ練習する」
「いいよ」
Aちゃんが”1回だけ”練習したあと、先生が聞きます。
「大丈夫?自信ない所だけ、もう1回やってもいいよ」
「うん」
Aちゃんは、いつも間違えやすい所を見つけ出して、指番号を確認しながら短い練習をしました。
しめしめ。こうやって、何度も自分から熱心に練習させることに成功だ。
「じゃ本番いくからね。3回=合格、4回=失格」
「あの、途中で間が空いちゃったりしても、、間違ってなければいいの?」
「いいよ。間違った音さえ出さなければ」
実はAちゃんの「ミス」というのは、よく指番号を見ていなかったり、指のポジションを確認せずいい加減に音を出して、違っていたら何度も弾き直して正しい音になるまで訂正する、というクセがあるからです。
注意深く弾いていれば防げるミスがほとんどなので、あえてAちゃんには「ゆっくりになっていいから、間違った音を出さないように」という命題を与えました。
緊張しながら、Aちゃんは弾き始めました。
慎重に楽譜を見て、ポジションが変わるときには指番号を確認し、指替えもわすれず、ミスタッチしやすい箇所は 慌てないように落ち着いて手の位置を確かめてから音を出す・・・
という風に じっくり注意深く弾いたら、なんと初めから終わりまで、ひとつのミスもなく弾けました!
ほらー、いつもこうやって、気をつけて弾けば間違えないのに。
さっきまでは気をつけずに弾いてたから、1小節に3回は間違えてたぞ!
ともあれ、これで「ビリーブ」合格。
次は ト長調の「アルプス一万尺」です。

Cのラウンドコード「シェリー」

2017年03月30日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲

Y子さん(大人):
Cメジャーのラウンドコードを学習中。
今年に入ってから練習してきた「ダイアナ」が 前回のレッスンで合格し、今日の宿題は「ダイアナ」と同じくらいの年代に人気のあったオールディーズポップスの「シェリー」です。
コード進行は「ダイアナ」と全く同じで、Cのラウンドコード。
C-Am-F-G と、コードを循環させていくのは同じなのですが、「ダイアナ」が 同じコードを2小節ずつ弾いていくのに対し、「シェリー」の方は 1小節ごとにコードを替えなければいけないので、大忙しです。
それに加えて、Y子さんはいつも慌てて 速いテンポで弾くので、ますますコードの変換が大変になってしまうのです。
そこで、まずはC-Am の2小節だけを、右手・左手いっしょに練習してみました。
何度も繰り返すうちに慣れてきて、頭で真剣に考えなくても、サッとコードもメロディーも出てくるようになります。
そうなったら、次の2小節を同じように練習します。
それもできるようになったら、最初の2小節(上手になってるはずだから)につなげて弾き、もしうまくいかなければ、また2小節ずつに分けて覚えるまで練習。
それの繰り返しです。
全体を初めから終わりまで、緊張しながら弾くのではなく、短い単位に分けて、少しずつ覚えていくようにしてみましょう、とアドヴァイスしてレッスンは終わりました。
「急(せ)いては事を仕損じる」なので、長い曲もいちどきに全部弾こうとせず、コツコツと1フレーズずつ自分のものにしていきましょう。