HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

Lちゃん 「自信あり」はバーナム

2017年03月16日 | レッスン日記(小中高生)
Lちゃん(小1):
今月の初めに「バーナム・ミニブック」をもらったので、今まで使っている歌の曲集2冊、ワークブック1冊と合わせて、荷物が4冊!
色とりどりのテキストを、ピアノの譜面台にどっさり並べて、レッスン開始です。
「さあ、今日はどれからやろうかなあ? 一番自信ありの本からやろう。自信ありはどれ?」と聞いてみました。
Lちゃんが、どんな曲が楽しく弾けてるのか、といったことに興味があったので...
「じゃ、これ。バーナム」
Lちゃんは、新しく始めた「バーナム・ミニブック」を開きました。

「バーナム」は、ピアノのさまざまなテクニックを子どもたちが習得するための教材です。
簡単な音を使った短い課題ばかりで、歌詞もありませんが、子どもたちはみんなこの教材が好きです。
Lちゃんもバーナムが好きになってくれたかなあ、と嬉しく思いました。

今日は先週の続き、グループ1の7番「スキップしよう」からです。
前のページを見せてもらったら、先週終わった6番まで、きれいに色が塗ってあって、かわいく顔も描いてありましたよ。(^O^)



「深呼吸」では2つの音を同時に和音として弾く練習、そして「クギをうつ練習」では、ドの音をずーっと押さえたまま、ほかの音をミ、ミ、ミ、ミ・・・などと鳴らす練習です。
最初はどうしてもドの音が離れてしまうので、もう一方の手でドの指が離れないように押さえて弾きましたが、2回目くらいからはがんばって、音が離れないように弾けるようになりました。
今日は12番の「元気いっぱい さあひこう」までできたので、来週はグループ2に入ります。
また、たくさんかわいい色塗ったら見せてね♪

曲の方は、10人のインディアンを仕上げた後、「ドレミの歌」のメロディーを弾きました。
前半は弾きやすいですが、後半「ソは青い空~♪」からが難しいです。
シャープやフラットを使わないと変な音になってしまいますが、シャープ、フラットは黒鍵を使うので指使いが難しくなってしまいます。
この部分さえ楽に弾けるようになれば、ほかの部分はもう自分で弾けるようになってるLちゃんなのです。
ソードーラーファーミードーレ~ のところとか、 ドミミ、ミソソ、レファファ、ラシシ、のところなどお手の物です。
来週、真ん中の所が上手になったら、楽しく連弾できそうだよね!

Aちゃん集中力発揮♪ 「ビリーブ」両手で弾いた!

2017年03月16日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(小3):
「『ビリーブ』両手で弾いた!」
レッスン室に入ったとたんにAちゃんは言いました。
「えっ、ほんと? だって『ビリーブ』は、この本の最後の曲だし難しいから、片手だけでいいってことになってたのに?」
先生はオーバーなくらいに驚いて(みせます)。
「ほんとほんと。まちがえるかもしれないけど・・・」
Aちゃんはどんどん楽譜を用意して、そして、両手で弾き始めました。
ちょっとテンポが速すぎて、指が隣の音を弾いちゃったりもあるけど、すばらしい練習の成果です。
「すごいねー。宿題じゃないのに、がんばって練習したんだね」
Aちゃんは顔中でニコニコしながら、何度も何度も弾いています。
「わかるから弾ける」「弾けるから楽しい」「楽しいから何度も弾く」の良い連鎖です。

「そうだ、ほんとはもうマルなんだけど、こんなに両手で上手に弾けてるから、新しい宿題出すことにした!来週、両手で弾いてくることにしよう。そして、うまく弾けるようになったら、一人で弾いて録音しよう」
「えーっ、緊張する~」
Aちゃんは驚いていますが、大丈夫、来週ちゃんとやってきてくれると思います。
なぜって今日のAちゃんは、自信にあふれていてノリノリだからです。
その証拠に、先週あんなにびびっていた バーナムの「なわとび」を、いきなり暗譜で弾き始めて、それもすごいスピードで完璧に弾いてくれたし、楽譜をカバンから出す合間とかにヨガみたいなポーズをしたりと、テンションMAX。
今日は上手にできて楽しい!気持ちいい!という証拠が、わかりやすく見え見えなのです。
「なわとび」も、最初はわからなくていやだったのが、一旦わかれば 何度も弾き、上手に弾けるから楽しい。
そのハイテンションの勢いを利用して、次の「腕ふり」=アルペジオの基本 の課題を示してみます。
案の定「難しいーわかんないー無理ー」と言っているのを、「見て?Cのコードをド、ミ、ソ、と順番に弾いて、上のドに着いたらまたソ、ミ、ド、と元にもどってくるだけじゃない?簡単だよ」と誘導し、指番号も確認すると、Aちゃんは「Cのコードなら・・・」という様子で、そろそろと弾き始めました。
「上のドまで手が届かないー」
「弾いた音を全部押さえてなくていいんだよ。次々に離して、手を回転させていくの。こんな風に」
とフォームのお手本を見せてあげると、Aちゃんもそれを真似て弾いています。すかさず
「ほらっ、回転させたら一気にミスがなくなった!すごいねー、ねえ、Aちゃんって、このタイプ、得意なんじゃない?」
「そんなことないよ。難しい」
「ううん、だってこんなにうまいんだもん、得意だよ、絶対!」
と暗示をかけます。
じゃこれを宿題に・・・と声をかけようと思ったんですが、意外にもAちゃんは弾くのをやめず、繰り返しドミソドソミ...と弾き続けています。
何度も何度も。手の形を工夫しながら。タッチを確かめながら。
私は声をかけるのをやめて、Aちゃんの弾くのにまかせておきました。
そのうちアルペジオにFのコードも加わり、左手も加わって、両手のアルペジオを、Aちゃんは何度も何度も何度も弾き続けています。
ただ繰り返してるのではなく、心の中で「今のはそろってなかった」とか「指番号間違えた」とか「今はきれいにそろって弾けた」とか、1回1回、反省したり工夫したり試してみたりしながら弾いているので、何回弾いても研究の終わる余地がありません。
驚いたことに、レッスン時間後半の全部、そしてレッスン時間を10分ほどオーバーして、お迎えのママがピンポン♪を押すまで、Aちゃんの「独り練習
」は根気強く続けられていたのです。
9才の子どもでも、自分で目標がはっきり見つけられれば、これだけ集中することができるというのは驚くべきことです。
ママは時間にお迎えに来ていたんだけど、Aちゃんのピアノが聞こえていたので外で聞いていました、とおっしゃっていました。

ハイテンションついでに、バーナムの絵の「クマのようにあるこう」を探し出して、また色を塗って笑っています。
「クマだから茶色に塗ろうっと・・・シッポもつけて・・・クマの耳ってどんなんだっけ?こうかな?」
Aちゃんの描いたトンガリ耳を見て、先生が大笑い。
「それじゃネコじゃん~」
「そっかー クマの耳ってどんなんなってる?丸かなあ」
「そうだよ、丸だよ。え~、それじゃニワトリだね」
ちなみに、Aちゃんが描いた「クマの絵」は コレです。