Cちゃん(年中):
毎週 かならず弾く「お気に入り曲」、ここ3週間くらいは「いとまき」です。
「いとまきまき、いとまきまき、ひっぱってとんとんとん」というこの歌、8分音符の連続でメロディーを弾くのが難しく、いちばん最初に習った頃は とても苦戦していました。
特に難しいのは「まきまき」のところで、「ソミドミ」と弾くのが難しく、どうしても「ファ」や「レ」の指までつられて音が出てしまいます。
Cちゃんは「ファ」や「レ」の音が出てしまわないように、レッスンの時も左手でファとレの指を押さえて、何度も「ソミドミ」を練習していたんですよ。
この努力、すごいよね?!
それでも8分音符のスリルは楽しく、毎週「いとまきひく!」といって 最初に弾いています。
そのうち練習の甲斐あって、「ソミドミ」が確実に弾けるようになりました。
カスタネットで「タタタタ」と八分音符をたたくのもお気に入りです。
今日もいつものように「いとまきひく!」と言って弾き始めたのですが、いつもちゃんと見ながら弾いていた楽譜を見ていません。
楽譜を見ないので、次に何の音を弾くんだったか思い出せなかったり、まちがった音を弾いてしまったりします。
いつもちゃんと楽譜を見ているのになあ・・・と思いながら、Cちゃんが迷っている音を
「ファーミ・・・」とか歌って手助けしようとすると、
「あっ、言わないで!」と手で制止し、自分で一生懸命に思い出して弾こうとしています。
そのうち何と、片手で目を押さえて、楽譜が見えないようにして弾こうとしているのです。
そうか・・・
難しかった「いとまき」が がんばって弾けるようになったから、今度はCちゃん、自分でハードル上げたんだ。
「楽譜を見ないで弾けるようにする」っていう、新たなハードルを設定したんだね。
苦労しながら音符を思い出し、Cちゃんは楽譜を見ないで最後まで「いとまき」を弾きました。
難しいテクニックに取り組むということ、ともすれば「楽しくないこと」「子どもは嫌がること」と大人は考えがちですが、そんなことはありません。
子どもたちは、「難しいことを克服したい」「ひとつ克服したら、さらに上のレベルに挑戦したい」という気持ちを持っているものです。
たとえば、三輪車から補助付き自転車へ、そして補助輪を外して乗れるようになったら、今度はもっと大きいサイズの自転車へ、とバージョンアップするのと同じように。
「できなかった所が弾けるようになった」「今度はもっと速く弾けるようになりたい」などと 自らはっきりとした憧れや目標を持った時、子どもたちは 時として驚くような粘り強さや努力を見せてくれます。
そんな彼らの 小さな、だけど純粋な喜びや達成感を、私たち指導者も、一緒に味わい、フォローしていきたいなあと思っています。
毎週 かならず弾く「お気に入り曲」、ここ3週間くらいは「いとまき」です。
「いとまきまき、いとまきまき、ひっぱってとんとんとん」というこの歌、8分音符の連続でメロディーを弾くのが難しく、いちばん最初に習った頃は とても苦戦していました。
特に難しいのは「まきまき」のところで、「ソミドミ」と弾くのが難しく、どうしても「ファ」や「レ」の指までつられて音が出てしまいます。
Cちゃんは「ファ」や「レ」の音が出てしまわないように、レッスンの時も左手でファとレの指を押さえて、何度も「ソミドミ」を練習していたんですよ。
この努力、すごいよね?!
それでも8分音符のスリルは楽しく、毎週「いとまきひく!」といって 最初に弾いています。
そのうち練習の甲斐あって、「ソミドミ」が確実に弾けるようになりました。
カスタネットで「タタタタ」と八分音符をたたくのもお気に入りです。
今日もいつものように「いとまきひく!」と言って弾き始めたのですが、いつもちゃんと見ながら弾いていた楽譜を見ていません。
楽譜を見ないので、次に何の音を弾くんだったか思い出せなかったり、まちがった音を弾いてしまったりします。
いつもちゃんと楽譜を見ているのになあ・・・と思いながら、Cちゃんが迷っている音を
「ファーミ・・・」とか歌って手助けしようとすると、
「あっ、言わないで!」と手で制止し、自分で一生懸命に思い出して弾こうとしています。
そのうち何と、片手で目を押さえて、楽譜が見えないようにして弾こうとしているのです。
そうか・・・
難しかった「いとまき」が がんばって弾けるようになったから、今度はCちゃん、自分でハードル上げたんだ。
「楽譜を見ないで弾けるようにする」っていう、新たなハードルを設定したんだね。
苦労しながら音符を思い出し、Cちゃんは楽譜を見ないで最後まで「いとまき」を弾きました。
難しいテクニックに取り組むということ、ともすれば「楽しくないこと」「子どもは嫌がること」と大人は考えがちですが、そんなことはありません。
子どもたちは、「難しいことを克服したい」「ひとつ克服したら、さらに上のレベルに挑戦したい」という気持ちを持っているものです。
たとえば、三輪車から補助付き自転車へ、そして補助輪を外して乗れるようになったら、今度はもっと大きいサイズの自転車へ、とバージョンアップするのと同じように。
「できなかった所が弾けるようになった」「今度はもっと速く弾けるようになりたい」などと 自らはっきりとした憧れや目標を持った時、子どもたちは 時として驚くような粘り強さや努力を見せてくれます。
そんな彼らの 小さな、だけど純粋な喜びや達成感を、私たち指導者も、一緒に味わい、フォローしていきたいなあと思っています。