三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

最近気になるのは声。

2016年07月03日 | 三味線のはなし
自分の声はあまり好きじゃない。
ずっと杏子姐さんみたいなハスキーボイスがあこがれだったのだけど、
今いちばん好きなのは市丸さんの艶っぽい声だったりする。

何年か前から、
近世邦楽の声がものすごく気になり始めた。
いわゆるポップスの声とは違う響きをもつ声。
民謡ともまた違う声。
たとえば三味線の楽器の響き以上に
日本的なものを感じさせる声。
そういう声を持ちたいと思うようになってきました。

声って大事。
でも、努力だけではどうにもならない
持って生まれたものが楽器以上に大きい気もする
厄介な、でも素晴らしく魅力的なもの。

されどスウィング -相倉久人自選集-
青土社


音楽、唄というものは究極「声」でしょう。メロディよりもサウンドよりも。
ワン・フレーズ、一小節、いや、ひと声発しただけで、
ああ、この声には天性のなにかが宿っている、信ずるに値すると感じられるかどうか。
極端な話、オリジナルでもカバーでもなんでもいいんですよ、その人だけの「声」があればね。



あーあー言われちゃったよ。って感じ。
ほんと、これなんですよねー残念なことに。
自分の声をどこまで変えていくことができるんだろう。


ちなみに、引用文はサザンの桑田佳祐について書かれた文章の一部分です。
あの声もまた唯一無二の声だなぁ。



コメント
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