6月9日に、8月31日から公開となる映画『タイムスクープハンター 安土城最後の1日』を観ました。
本当の意味での初公開です。それだけに伝えるのが責任重大です。
『タイムスクープハンター』はNHKで放送されている番組で、タイムスリップができるようになた未来からジャーナリストが派遣されて歴史の中の一部分をアーカイブで残すことを目的とした作品です。
要潤さんが演じられている沢嶋雄一が自らカメラを持って取材している形をとっているので、テレビでの沢嶋の登場は限られたものになります。
映画版でも本来はその形から始まりました。
1582年6月13日の京都。本能寺の変の影響で無法地帯と化した京都だったのですが、天皇が住む御所ならば助かることもあるだろうと民衆が集まっていたのです。
織田家家臣として禁裏の警護を命じられていた矢島権之助の救民のあり方が取材対象だったのです。そんな矢島の許に一人の武士が助けを求めます。織田家の村井貞勝の家臣だったその武士は、足に怪我を負いながらも博多商人島井宗叱を連れていて、織田家への最後の方向として島井を博多まで送るように依頼したのです。
こうして取材の対象が博多までの旅へと変わったのですが、その途中で沢嶋・矢島・島井の三人は戦国時代には存在しない武器で襲われるのです。
歴史上突然姿を消す貴重な宝。それを奪う大きな組織があり、今回は島井が本能寺から持ち出した楢柴肩衝が狙われたのです。
楢柴肩衝が無くなることは歴史の歪みを生じさせることであり、歴史の修正のために沢嶋には細野ヒカリと言う新人女性が付けられて楢柴肩衝を追ったのでした。
そして、歴史の歪みを戻した後に起る事件によって沢嶋とヒカリは安土城が消失する6月14日に安土城へ潜入することになったのです。
安土城がなぜ焼け落ちたのか? 安土城最後の日城内では何が起こったのか?
楢柴肩衝を奪おうとした人物の正体は?
多くのピースが散らばった安土城へのタームスクープが始まるのです。
タイムスクープハンターの沢嶋は、歴史的な大事件を追うのではなく、あくまで歴史に記録されないような民衆にスポットを置いた取材をする立場です。
それが、巻き込まれる形で安土城焼失の謎を追うことになります。
一部ちょっとツッコミどころがありますが、本能寺の変の後の京都周辺の情勢を丁寧に描いていて安土城が燃えるまでを一気に描いています。
その原因についてはそれぞれに観てほしいですが、タイムスクープハンターらしい原因解明だと思います。
いつものような沢嶋目線ではなく、沢嶋を第三者視線で追っているのもこの番組の形としては珍しかったですね。それだけに長年のファンには賛否があるかもしれません。
ごちゃごちゃ書きましたが、いい作品なので観てください。
そして映画公開に合わせて、等身大沢嶋を探すイベントも行われます。

イベントも楽しんでくださいね。