5月29日、観音正寺で『寺ヨガ』が行われ参加してきました。
この日は、台風2号の影響もあり大荒れの天気。
集合場所の石寺楽座から観音寺のあるを見上げても、雨は止みそうもない気配でした。
本来でしたら、白洲正子さんが登りながら雑念を消していったという1200段の石段を登って行く予定だったのですが、雨の為車でお寺の近くまで行くことになりました。参加者の方からは「石段を登ってみたかった」との意見もあったそうですので、天気が良い日のリベンジを期待したいですね。
寺ヨガの会場は、書院です。
玄関には、不思議な衝立があり、真ん中に空いた穴から奥の置物が見れました。
やせ細った僧を祈っている姿です。
ちなみに中から衝立の穴越しに外を見ると…
何とも、のどかな風景が絵のようになっていますね。
ここで、まずは岡村瑞應住職のお話を伺いました。
平成5年に焼失し、平成16年に再建された観音正寺のその道のり、そしてインドでマザーテレサの軌跡を追われたお話。
マザーテレサは、亡くなる寸前の人を“死を待つ人々の家”に連れて行き、そこでその最後を看取ったそうです。死の直前、マザーテレサは亡くなる人の1錠の薬を与えたそうです。「亡くなる人に与えるより、生きる人のために使う方がいいのでは?」との意見に対し、「亡くなるからこそ、与えるのです」との返事だったとか・・・
死を待つ人々の家に連れてこられる人は、人間としての人格すら与えられなかった人々であり、親も世間も自分自身すらも恨んだ人でした。そんな人が最後の最後まで生まれたこと、生きたことを恨み続けるより、人間らしい薬を与えられマザーテレサに看取られることで人間として、マザーテレサを感謝して「ありがとう」と死んでいける。そのために必要な1錠とのことでした。
人はいずれ死ぬ、だからこそ死ぬまでちゃんと生きなければならないのですね。
そんなお話をお聞きし、感動の中でもう一つの感動が!
本来でしたら書院で行う寺ヨガを、本堂のご本尊の横で行うことになりました。
雨が霧となり、幻想的に内陣を包んでいます。
繖山の上に建つ観音正寺から麓を見る時、この霧によって天界にいるような雰囲気をみせてくれました。
内陣の中には、今では日本に輸入するのがほぼ不可能となっている白壇の原木があり、白壇で作ったご本尊があります。
ご本尊の阿弥陀様は、右手に太陽、左手に月を掲げられていて、下の手に行くほど現世にある物を持っておられるそうです。また、そのお顔は一周すべてに表情が違うのだとか。
祈願の紙を頂きました。
これで願い事をしながら、ご本尊を磨くのですが、たくさんある御手の中には唯一何も持っておられない場所があり、ここは人を救いあげる為にあるのだそうです。
やはりその手を集中的に磨いてしまいますね。
残念ながら内陣の御本尊などは撮影できません。
今回の講師である佐川まゆみ先生のお姿や、中の様子は、他のHPを探していただくと嬉しいです。佐川先生は、聞いた人が安心する声やお話のされ方で、とてもきれいな先生でした。
素敵な先生、白壇の香り、ご本尊に見つめられた空間、そして内陣に流れる独経、雨の音さえも、この雰囲気に合わせた当たり前の風景と感じるような中で1時間半のヨガが行われたのです。
終了後…
書院では岡村就職が茶粥を作って下さっていました。
最後に抹茶を振る作業をみせていただき…
完成
お味噌、梅干し、沢庵などの味を足しながら頂きました。
素朴ですが、日本人の心に訴える味です。
すべてが終わった時、雨も少し上がり、麓の景色も見えていますね。
観音正寺は、聖徳太子が人魚に懇願されて建立されたお寺と言う伝承がありますので、太子様の像もあります。人魚のミイラも平成まであったのですが、今は写真のみ伝わっています。
観音正寺の寺ヨガは、今回スタッフも含め19名の参加がありました。
金額は3,800円と決して安い物ではありませんでしたが、本物の空気に触れた中での貴重な時間となったのです。
今回は試験的な意味合いも多分にあったようですが、反省も踏まえて、秋あたりに再び開催したいとのことでした。
募集人数はそんなに多くできないはずですので、たぶん先着順か抽選になるようなときも出てくると思います。
興味がある方は、情報を常にキャッチしてくださいね。
この日は、台風2号の影響もあり大荒れの天気。
集合場所の石寺楽座から観音寺のあるを見上げても、雨は止みそうもない気配でした。
本来でしたら、白洲正子さんが登りながら雑念を消していったという1200段の石段を登って行く予定だったのですが、雨の為車でお寺の近くまで行くことになりました。参加者の方からは「石段を登ってみたかった」との意見もあったそうですので、天気が良い日のリベンジを期待したいですね。
寺ヨガの会場は、書院です。
玄関には、不思議な衝立があり、真ん中に空いた穴から奥の置物が見れました。
やせ細った僧を祈っている姿です。
ちなみに中から衝立の穴越しに外を見ると…
何とも、のどかな風景が絵のようになっていますね。
ここで、まずは岡村瑞應住職のお話を伺いました。
平成5年に焼失し、平成16年に再建された観音正寺のその道のり、そしてインドでマザーテレサの軌跡を追われたお話。
マザーテレサは、亡くなる寸前の人を“死を待つ人々の家”に連れて行き、そこでその最後を看取ったそうです。死の直前、マザーテレサは亡くなる人の1錠の薬を与えたそうです。「亡くなる人に与えるより、生きる人のために使う方がいいのでは?」との意見に対し、「亡くなるからこそ、与えるのです」との返事だったとか・・・
死を待つ人々の家に連れてこられる人は、人間としての人格すら与えられなかった人々であり、親も世間も自分自身すらも恨んだ人でした。そんな人が最後の最後まで生まれたこと、生きたことを恨み続けるより、人間らしい薬を与えられマザーテレサに看取られることで人間として、マザーテレサを感謝して「ありがとう」と死んでいける。そのために必要な1錠とのことでした。
人はいずれ死ぬ、だからこそ死ぬまでちゃんと生きなければならないのですね。
そんなお話をお聞きし、感動の中でもう一つの感動が!
本来でしたら書院で行う寺ヨガを、本堂のご本尊の横で行うことになりました。
雨が霧となり、幻想的に内陣を包んでいます。
繖山の上に建つ観音正寺から麓を見る時、この霧によって天界にいるような雰囲気をみせてくれました。
内陣の中には、今では日本に輸入するのがほぼ不可能となっている白壇の原木があり、白壇で作ったご本尊があります。
ご本尊の阿弥陀様は、右手に太陽、左手に月を掲げられていて、下の手に行くほど現世にある物を持っておられるそうです。また、そのお顔は一周すべてに表情が違うのだとか。
祈願の紙を頂きました。
これで願い事をしながら、ご本尊を磨くのですが、たくさんある御手の中には唯一何も持っておられない場所があり、ここは人を救いあげる為にあるのだそうです。
やはりその手を集中的に磨いてしまいますね。
残念ながら内陣の御本尊などは撮影できません。
今回の講師である佐川まゆみ先生のお姿や、中の様子は、他のHPを探していただくと嬉しいです。佐川先生は、聞いた人が安心する声やお話のされ方で、とてもきれいな先生でした。
素敵な先生、白壇の香り、ご本尊に見つめられた空間、そして内陣に流れる独経、雨の音さえも、この雰囲気に合わせた当たり前の風景と感じるような中で1時間半のヨガが行われたのです。
終了後…
書院では岡村就職が茶粥を作って下さっていました。
最後に抹茶を振る作業をみせていただき…
完成
お味噌、梅干し、沢庵などの味を足しながら頂きました。
素朴ですが、日本人の心に訴える味です。
すべてが終わった時、雨も少し上がり、麓の景色も見えていますね。
観音正寺は、聖徳太子が人魚に懇願されて建立されたお寺と言う伝承がありますので、太子様の像もあります。人魚のミイラも平成まであったのですが、今は写真のみ伝わっています。
観音正寺の寺ヨガは、今回スタッフも含め19名の参加がありました。
金額は3,800円と決して安い物ではありませんでしたが、本物の空気に触れた中での貴重な時間となったのです。
今回は試験的な意味合いも多分にあったようですが、反省も踏まえて、秋あたりに再び開催したいとのことでした。
募集人数はそんなに多くできないはずですので、たぶん先着順か抽選になるようなときも出てくると思います。
興味がある方は、情報を常にキャッチしてくださいね。