彦根城で一番美しいといわれている景色はどこでしょうか?
こう尋ねると、色々な場所が候補に挙がってくると思います、そんな中で特に人気が高いのは玄宮園の天守を借景にした風景と、キャッスルホテルの前から中堀越しに佐和口多聞櫓や天守を望む風景ではないでしょうか?
今回は、そんな美しい風景の中に溶け込んでいる佐和口多聞櫓についてご紹介。
彦根城築城は、初代城主・井伊直継が行った第一期工事と、2代藩主・直孝が行った第二期工事に分ける事ができます。
第一期工事は、主に内堀の中となる城山を中心とした築城でしたので、この時は幕府が助勢する急な築城工事でしたので、資材も近江国内の城から移築する形が取られたと何度か書いていると思います。
しかし、直孝が築城工事を行った第二期工事は、彦根藩が独自で行った城郭を広げるための近代的でゆっくりとした工期が持てる築城だったのです。
佐和口多聞櫓はそんな直孝の時代に建てられた櫓でした。
ここで、一つ疑問なのですが、櫓というのは、おぼろげながらも石垣の上に建っている天守を小さくしたような建物と理解できますが、そもそも多聞櫓って何なんでしょうか?
実は、多聞櫓とは石垣や土塁の上に長く続いている櫓の事を言います。
今では取り払われていますが、石垣の上には本当なら壁が作られてお城の防御に使っていました、その壁を敢えて廊下のような長細い建物にする事で人が配置できるようにしていたのです、そしてその一部に二重櫓や三重櫓が建って見張り台となっていたのでした。
佐和口は中山道から脇街道の彦根道を伝って彦根城まで通る道の出入り口となる部分となる重要な拠点だったので特に堅固な櫓が作られていたのです。
今では、佐和口を挟んでそれぞれに多聞櫓が繋がっていますが、南側は明和8(1771)年に建てられた江戸時代からの現存建物で一般的にこの部分を佐和口多聞櫓と呼んでいます。
北側は昭和35年に開国記念館として再建された建物で、佐和口多聞続櫓と呼ばれていました。
本来ならこの両方の多聞櫓の間に城門があったんですよ。
さて、彦根城は、四季を楽しめる城としても親しまれていますが、特に雪景色となるとキャッスルホテルの前の景色に通る人が見とれてしまうそうです。
今年は暖冬の影響で雪が少なく、雪景色を楽しむことはあまりできませんが、中堀の水面に佐和口多聞櫓やいろは松が映る姿は、自然の中に絵画の世界が出来上がったような感動を覚える時もあります。
『彦根かるた』にも“雪げしき 佐和口多聞の 美しさ”
と詠われている風景なんです。
こう尋ねると、色々な場所が候補に挙がってくると思います、そんな中で特に人気が高いのは玄宮園の天守を借景にした風景と、キャッスルホテルの前から中堀越しに佐和口多聞櫓や天守を望む風景ではないでしょうか?
今回は、そんな美しい風景の中に溶け込んでいる佐和口多聞櫓についてご紹介。
彦根城築城は、初代城主・井伊直継が行った第一期工事と、2代藩主・直孝が行った第二期工事に分ける事ができます。
第一期工事は、主に内堀の中となる城山を中心とした築城でしたので、この時は幕府が助勢する急な築城工事でしたので、資材も近江国内の城から移築する形が取られたと何度か書いていると思います。
しかし、直孝が築城工事を行った第二期工事は、彦根藩が独自で行った城郭を広げるための近代的でゆっくりとした工期が持てる築城だったのです。
佐和口多聞櫓はそんな直孝の時代に建てられた櫓でした。
ここで、一つ疑問なのですが、櫓というのは、おぼろげながらも石垣の上に建っている天守を小さくしたような建物と理解できますが、そもそも多聞櫓って何なんでしょうか?
実は、多聞櫓とは石垣や土塁の上に長く続いている櫓の事を言います。
今では取り払われていますが、石垣の上には本当なら壁が作られてお城の防御に使っていました、その壁を敢えて廊下のような長細い建物にする事で人が配置できるようにしていたのです、そしてその一部に二重櫓や三重櫓が建って見張り台となっていたのでした。
佐和口は中山道から脇街道の彦根道を伝って彦根城まで通る道の出入り口となる部分となる重要な拠点だったので特に堅固な櫓が作られていたのです。
今では、佐和口を挟んでそれぞれに多聞櫓が繋がっていますが、南側は明和8(1771)年に建てられた江戸時代からの現存建物で一般的にこの部分を佐和口多聞櫓と呼んでいます。
北側は昭和35年に開国記念館として再建された建物で、佐和口多聞続櫓と呼ばれていました。
本来ならこの両方の多聞櫓の間に城門があったんですよ。
さて、彦根城は、四季を楽しめる城としても親しまれていますが、特に雪景色となるとキャッスルホテルの前の景色に通る人が見とれてしまうそうです。
今年は暖冬の影響で雪が少なく、雪景色を楽しむことはあまりできませんが、中堀の水面に佐和口多聞櫓やいろは松が映る姿は、自然の中に絵画の世界が出来上がったような感動を覚える時もあります。
『彦根かるた』にも“雪げしき 佐和口多聞の 美しさ”
と詠われている風景なんです。