フセイン元大統領 死刑判決

フセイン元大統領ら３人に死刑判決＝イラク特別法廷(時事通信) - goo ニュース

昨夜TVのニュースを見ているとフセイン元大統領に対する判決場面が写った
裁判長が死刑の判決を言い渡しているときに「イラク万歳」とか「裏切り者に死を」とかわめき散らしていた
民家の地下壕で逮捕された頃の様子とは一変して黒のスーツに身を固め眼光鋭く威厳さえ感じた　少しも悪びれない　堂々としている　一寸立場が変わったらお前が俺のいる席に座っていたではないか　という風に悪びれない人物は日本人には中々いない
中国の巨額汚職の高官なんかにもこの手の堂々たる悪人振りの人物を見る　平均的日本人と感性が違うのであろう

戦勝者による敗者の処罰はローマ軍のカルタゴ市の徹底的破壊と市民の奴隷化やジンギスカンの住民皆殺しを例にするまでも無く峻烈を極める　時代は経って「東京裁判」もね
少なくとも勝者による敗者の懲罰であった

イラク特別法廷と呼ぶ裁判も戦勝側による敗者フセインに対する裁判であろう
ところがイラク情勢が少しも安定しない　米軍は１３万人前後の部隊を未だ撤退させる事が出来ないでいる　加えてブッシュの盟友ブレアもスキャンダルで足元が危ない　イラク新政権が転覆でもすれば特別法廷で裁かれるのは「ブッシュとブレア」かも知れない　もっとも当人たちは召還に応じないであろうが

フセインは「死刑判決」が出ても二審があるそうだ　早く死刑判決を確定して「死刑執行」しないと戦勝者による敗者の裁判とさえ呼べなくなる

米軍海兵隊によるバクダードからの親米派要人の撤退なんてなるとベトナム戦争の最後を思い出す　３０年一寸経った
そうなったらイランが背後についているシーア派が力で再統合する迄殺し合いが続く　　悪夢だね
とても日本人の感覚では付いていけない世界がある
早くイラクが平和になって欲しい


時事通信：
【バグダッド５日】イラク特別法廷は５日、１９８２年に首都バグダッド北方のドゥジェイル村で起きたイスラム教シーア派住民虐殺事件をめぐる裁判で、サダム・フセイン元大統領ら３人に人道に対する罪で死刑（絞首刑）判決を言い渡した。（写真は判決言い渡しに際して大声を上げるフセイン元大統領）

判決公判では、フセイン被告が大声を上げて判決言い渡しを阻止しようとしたが、アブデルラフマン裁判長が廷吏に命じて同被告を立たせ、判決を言い渡した。すると同被告は「イラクよ、イラク人民よ、永遠なれ。神は占領者より偉大だ」と叫んだ。

死刑判決はフセイン被告のほか、バルザン・イブラヒム元ジュネーブ国連代表部大使とアワド・バンダル元革命裁判所長官に下った。ラマダン元副大統領は終身刑。死刑および終身刑判決については、自動的に上訴審が開かれるため、刑はまだ確定しない。このほか、旧支配政党バース党幹部３人が禁固１５年の判決を受け、同幹部１人は無罪となった。

同事件は、ドゥジェイル村でフセイン大統領（当時）に対する暗殺未遂があったことを受け、懲罰のため村の住民１４８人が殺害されたもの。この日の判決言い渡しに備え、バグダッドなど３カ所では外出禁止令が敷かれ、厳戒態勢が取られた。〔ＡＦＰ＝時事〕引用終わり