王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

「ダヴィンチ・コード」をDVDで見た

2006-11-08 08:54:15 | 芸能
昨日秋の夜長を老妻とDVDで「ダビンチ・コード」を見てしまった
彼女は既に本も読んでおり、面白いから読めと薦められていたが全3冊ほどになる長編の謎解き物に嵌まってしまったら毎日日課のブログが書けなくなってしまうでないか
その内映画がDVDになったら(ほんの少し前ならビデオになったらと言う所)見ようと思っていたのが適う

主題は「キリストの聖杯」に関わる謎解きだから順を追って話を述べるとネタばれを起こしそうなので幾つかの感想のみ

まずその様な考えをする世界が有るのかなーと受け入れてしまえばそれなりに辻褄があうので3時間近い大作ですけど見てしまいますよ

でも爺の様に七五三を神社で祝い初詣は観音様、結婚式は神様、葬式は仏式という
多神教人間には「キリスト教の正統とか異端」がいまいちピント来ないしそれぞれが1000年以上も争っているなんてエネルギーに驚くばかり この辺りの執念が日本人とは決定的に違うなーなんて本題と関係ないことを感心した

話はルーブル博物館の館長が殺される 撃たれて死ぬまで時間が有ったようで館内をよろよろ歩いていたが死体が発見された時は「スッポンポンの丸裸で手足を大の字に広げ胸に<丸に十の字ならぬ五角形の☆印>を血で書き」肩の辺りに謎の数字と言葉を書き残していた
丸裸の意味する所は「ダビンチの人体図」だ これは爺でもよーく考えると見た事がある形だなーと納得するから仏の警察がダビンチを連想するのは理解できる
さて殺害の夜、館長と面談の約束のあったハーバード大の歴史学者(トムハンクスが演じている)が疑われ現場に呼ばれる なんと都合の良い事に捜査陣に「暗号解読官」にして被害者の孫娘が絡んでくる
凄く偶然にして好都合でないか でもこの二人が主役で物語りはここから始まる

爺はつまらない事にこだわる性格がここでも出て頭が話しの展開に付いて行かない

人間は何時死ぬか分からないし銃で撃たれて死ぬまで「ダイイング メッセージ」を書き残す時間がいつも有ると思えない ルーブル博物館長ともあれば金に困る事は無いだろうから「弁護士なり信託銀行なりに依頼して遺言の伝達を依頼」しておけば良い筈だがそれでは「ダビンチ・コード」の解読が始まらないのである

更に捜査主任(ジャンレノが演じる)の狂的な捜査手法とそれを上回る主役の(爺には都合が良すぎと思える)幸運が続きの割には歯切れの悪い結末を迎える

もう一度DVDを見るか本を読めば(そう3冊にも成るのだから映画のシナリオは相当端折られた事であろう)もう少し腑に落ちるかも
ヨーロッパ人とキリスト世界を知る勉強になりました

写真はマグダラのマリア
コメント (4)
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