白川静氏 逝去

白川静氏が死去　漢字研究の第一人者(共同通信) - goo ニュース

報道によると「漢字研究の第一人者」白川静氏が３１日に９６歳でご逝去の由、報じていた
９４歳位まで講演のに立たれていたとの事で有るから大往生の事と思います
謹んでご冥福をお祈りいたします　　　　　　　　　　　　　合掌

苦学して学び戦後立命館の教授になった先生を私学の雄と押す向きもある　先生の甲骨文字や金文について草創期の形成について宗教的呪術的見解を加える説は官学派からは異端視されていたのでさもあろうか

１９８４年「字統」から始まり「字訓」１９９６年の「字通」に終わる三部作は白川ライフワークの集大成と呼ばれる

爺はこの頃漢文を原語のまま読む必要があった　辞書を探すついでに参考書をと思って本屋でパラパラと覗いてみたが如何せん専門書なので高い　１冊２万円前後する　必要な辞書は取り敢えず小学館の「中日・日中辞典」にしたがおおよそそれで様は足りた　今なら電子辞書の結構良いのが２万円台で買える

つまり白川先生の三部作と辞典とは一寸用途が違うと言う事であった
それでも時間のあるときに図書館で三部作のどれかをめくる
今となってはうろ覚えだけど「呪」と言う字の口は「口」の意味が通説であるけど「願いや希望を入れた箱」の意味であるとか「羌族」の「羌」と言う字の象形文字の原型は
男根（チンポコ）の隣に小刀の象形を並べ「刃物で男根を切り取られ、犠牲として神に捧げられるもの」つまり羌の人々だと言う事だそうだ
殷王朝が出きる前には羌の人々が黄河流域で穏やかに半農半牧で暮らしていたらしい　殷はこれらの人々を動物と同じように狩り捕らえ犠牲として自分の神に捧げていたと言うわけ　だから羌の字には家畜として犠牲になる羊の字の一部が残っているのだとか　怖い話だなー

先生が９６歳　一番弟子が一世代違って６６歳　孫弟子が二世代で３６歳　良いお弟子に恵まれている事を祈念します　　　　改めて合掌