王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

郵政造反組 復党持ち越し

2006-11-25 07:59:27 | 政治
復党問題、27日に持ち越し 造反組が誓約書で調整(共同通信) - goo ニュース

爺のうろ覚えでは24日中に誓約書を提出のはずであったが、造反組12名の中で取りまとめ役である元経済産業大臣平沼赳夫議員が猛烈に抵抗 そのため誓約書の提出は週明け27日に持ち越された

それなりの結論がでたら郵政造反組の扱いについて書こうと思っていたが、ここで書いておくのも予測としては良いかもしれない
マスコミは「筋の中川幹事長」と「人情の受入れ派」と自民党執行部が割れた印象を伝えている

爺はこう考えている:
昨年の8月参議院で「郵政法案」が否決されて小泉総理は衆議院解散を断行
「郵政民営化に反対する議員は守旧派」と分かりやすいお題目を唱え、造反議員の選挙区には刺客(自民党の対立候補)を送り込み衆議院選挙に圧勝した

表は「郵政民営化」であったが裏は「自民の権力抗争」であり経済再生の手法で亀井静香氏を始めとするグループと暗闘があったはずである
小泉圧勝を受けて反小泉の旗印をさげすばやく「郵政民営化」賛成の旗を揚げた幹部は今でも大勢居る
実は権力争いなのに「郵政法案に賛成か反対か」だけを考え勝ち馬を見抜けなかった不明は造反組12名にはある
しかし彼らは刺客を返り討ちにして衆議院選挙に勝ち抜きなお無所属にして「自民党復帰」を願っているのである

話は少し跳んでそもそも日本の国は縄文時代以来一つの国で人工的に作られ(緯度や経度で切り分けられ)たり南北に分断されたり、多数の民族と地域が混在する複合国家でもない
従ってその中の政党が一つの政策を打ち出しそれに党内の一部議員が反対してもその事は反民族であったり反地域であったり場合によっては反宗教・反宗派なんて事はありえない
むしろ個々の議員が自らの頭で考えそれぞれの法案に賛否をしめす 健全な民主主義のありようと言える
今問題になっている半島の北の国で首領とは「全ての朝鮮人民の頭脳である」と規定している 北では考えると言う頭脳行為は「金日成」そしてその聖なる家系を受け継ぐ「金正日」ただ一人がすることであり総ての人民は手足であるに過ぎない
ヒットラーもスターリンも独裁者とはこの様なものである

話を戻そう
小泉前総理の手法が異常で有ったのだから彼の治世が終わった今、過去に起きた不都合は日本人の感覚に会ったものに戻す事が長い目で自民党に有利に働くであろう
「党の政策に賛成反対は本来代議員として選ばれた議員の判断が優先される 所属議員は党の為に存在しているのでなく選挙民の為に居るのであるから」
その上で審議を尽くし「自党にも反対議員がいて他党から賛成議員を得る」様な法案が提出される事が望ましい事である

故小渕総理がときに民主案を丸呑みするので夕刊紙は「パックン総理」と揶揄していた 爺は優れた見識とその先行きを楽しみにしていたが急逝された 
自民党は民主党が思わず手を打つ様な法案を、民主党は自民党が丸呑みしてしまう様な法案を提出するか、議論の結果そこに至る時、本当の二大政党時代が来る

結論: 筋か人情かでなく「緩やかな政策集団」の原則に戻り「復党希望の議員は復党を認めれば良い」
将来「郵政民営化が失敗」した時に自民党全員が「民営化賛成」であったならば全員が責任を取らねばならない その時を想定して「郵政民営化反対を貫き通した平沼議員とそのシンパ」を懐に抱えておく事は自民党として悪くない

地方区での公認問題は刺客で勝利した方を最優先に自民党で面倒を見れば自ずと一二度の選挙で結論は出よう 選挙民はそれほで馬鹿でない!


共同通信:
平沼赳夫元経済産業相ら郵政造反組の無所属議員は24日、都内で会合を開き、自民党の中川秀直幹事長が示した郵政民営化支持などを明確にした誓約書提出という復党条件を受け入れるか協議したが、結論は出ず27日午前に再協議することになった。自民党役員連絡会では、青木幹雄参院議員会長らが条件が厳しすぎると反発したのに対し、中川幹事長は条件を変更しないと強調するなど、執行部内の不協和音も広がった。

造反組会合では、復党願の提出期限が27日午前であることを踏まえ、統一文面の誓約書作成を前提に「郵政民営化支持」や「衆院選で自民党候補と争った反党行為への反省」をどのような表現で盛り込むかについて協議。会合後、平沼氏は「27日に皆で(結論を)出そうということだ」と述べた。 (引用終わり)
写真:平沼議員
コメント (2)
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