王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

米中間選挙 下院民主党圧勝

2006-11-09 07:38:56 | 海外
上院、残り2州で接戦 米中間選挙、大詰めの攻防(朝日新聞) - goo ニュース

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米国の中間選挙の結果であるがまだ開票中である しかし大勢は判明した
まず下院が総議席435のうち民主党227、共和党195で過半数を制した
上院は100議席の内50議席を確保、共和党49が確定しているが残る1議席は再集計の見込みで結論は大分先となりそう
目下の状況でもブッシュ大統領は下院で少数与党となり1994年以降上下両院で共和党が多数を占めた安定基盤を失った 今後は難しい政策上の舵取りを迫られる

下院には予算案に関して上院に対し先議権があり、上院で過半数を取れなくてもブッシュ大統領の政策を実行する予算案並びに補正予算案(特に軍事費関連)に厳しい注文が付く事が予想される
もちろん米国の大統領には法案に対する拒否権があるが予算案をそう何度も止めるわけにも行かないから妥協が必要となり共和党色が出せない事になろう

従って残りの任期2年をなす事無く過ごせばこの状態をレイムド ダック(足の悪いアヒル-座り込んで動けないとの意)だとマスコミは揶揄する

マスコミは今回の中間選挙は「ブッシュのイラク戦争 Yes or No」が問われたのだと伝える
今選挙結果からみると 「ブッシュのイラク戦争は No」と結論が出た
早速今日未明ラムズフェルド国防長官が辞任した 辞任といっても今回の選挙結果を受けて詰め腹切らされたのであろう

でも近頃のイラクの治安状態は内乱に近い 米軍13余万人を撤退するとしてもこのままでは引くに引けないのでないか
素人が考えても
1)民主党の予算削減によるイラクの撤退の具体策
2)イラクシーア派にたいするイランの一層の影響力の増加
3)選挙結果を見た核開発国イランのより一層の抵抗
4)同じく北朝鮮の6カ国協議に対する強硬姿勢と米国の妥協 等など
益々難かしい問題が起きてきそう
当然この様な動きは安倍内閣及び日本に(多分悪)影響を及ぼす

民主党が上院も過半数を制すれば何故イラク戦争を始めたかで「大統領の弾劾裁判」も無きにしも非ず
そうなると大統領は辞任、民主党が大統領を出すとして「民主党ならどうするのか?」これも具体案が無い所が怖い所

日本人はこういう四方か八方塞がりの様な状態に弱いのだよね
頼りの米国に頼れなくなった安倍総理も短気を起こさず良く考えて欲しい
爺もいろいろ考えて見るからね

7日投開票された米中間選挙は、下院(定数435)で民主党が94年以来12年ぶりに過半数を奪還して圧勝した。上院(定数100)でも逆転の可能性があるが、小差の2州で開票作業が長引いている。8日午前11時(日本時間9日午前1時)現在、下院は民主党227、共和党195。民主党はさらに議席を増やす勢いだ。上院では、非改選を合わせて共和党49、民主党47、民主党系無所属2で、改選33議席の残り2議席で過半数をめぐる大詰めの接戦となっている
引用終わり

追伸:米国時間9日上院の1議席を争っていたヴァージニア州でも民主党が僅差で議席を取り、共和党の議員は敗北宣言をした 票の再集計を求めないとしたので上院も51対49で民主党が多数を占める事が確定した
写真はラムズフェルド前国防長官
コメント
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