王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

クロマグロ 漁獲枠削減

2006-11-27 07:05:37 | 経済
クロマグロの総漁獲枠削減 07年2万9500トンに(朝日新聞) - goo ニュース

ミナミマグロの日本に対する漁獲量半減に続いてクロマグロの総漁獲量が2010年までには2割も削減される事が決まった

二種類とも高級マグロとの事で年金暮らしの爺には関係ないと言い切れるかと言うとややビミョウーである

ミナミマグロの漁獲量の誤魔化しそれも割当量の倍と言うのは凄いと言うか酷い

でも日本人には前科がある サケマスの公海上での漁獲が認められ総量規制がなされた 当初は露米等の監視官が居なかったから「標準型の船」は船倉を目一杯拡充して獲物を3倍も積んだらしい 露米の監視官が乗り込んだり立ち会ったりしても2倍3倍の漁獲はなかなか収まらなかった

日本人は勤勉で実直というイメージだが方向を間違えると「自分さえ良ければ」「あいつだってやっているのに」「見つからなければ」と没道義な行動に走る

クロマグロは日本の漁獲枠が問題ではないが枠の分、それだけでは足りないので輸入する事になる 日本で食べるクロマグロの6割が地中海産との事であるからこれも凄い 

爺が子供の頃は寿司なんてとても高い贅沢品で年の1度か2度法事か何かで伯父さんに取った出前の握り寿司を(余り物欲しそうな顔をしていたのであろう)伯父さんが1-2個残してくれる そのお下がりを頂く嬉しさといったら!

今では全国に回転寿司店があり幼稚園児が「トロ大チュキー」とかTVに写る
それはそれでよい時代になったがこれも行き過ぎの感じがある
さて資源保護の大原則と魚を食べるようになった欧米人や「豊かになった」中国や台湾の金持ちがマグロ市場に参入した 日本叩きの影も見えないではないが方向としては日本ももう少し考える必要があろう
当面は値段が上がるので消費が減るのが経済原則だが規制は更に中級品のメバチやキハダにも及びそうである

事はマグロであり食べなくても死ぬ事は無いがもう少し広い目でみると「主食の自給率をどうするか?」という国家の安全保障の問題に繋がる
日本は主食の自給率は40%であり一方残飯大国でこれは世界一であるという

もう一つ別な面から見るとIEAの2020年エネルギー問題と背中合わせの問題でもある

裏ポークの税制一つ変える気が無いと公言している農水省の役人ではとても片付く問題ではないのでこのブログを通じて在野の諸賢にたかがマグロの問題でないと訴えます
取り敢えず食い放題とか腹いっぱいと言う食生活から足を洗いましょう
人間だけでなく犬猫が肥満で糖尿病なんて国は異常である

朝日新聞:
マグロ類の最高級魚、クロマグロ(本マグロ)の地中海を含む東大西洋での総漁獲枠が、現在の年3万2000トンから07年には2万9500トンに減らされることが決まった。日本人が食べるクロマグロの約6割は地中海産。07年からは供給量が減って、一層の値上がりも見込まれる。

 42の加盟国・地域でつくる国際的な資源管理機関「大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)」が26日、クロアチア最南部のドブロブニクで開いていた年次会合で決定した。08年の漁獲枠は2万8500トン、09年は2万7500トン、10年は現行より2割少ない2万5500トンにする。総漁獲枠の削減に伴い、日本の漁獲割り当ても06年の2830トンから削られる見通しだ。具体的な加盟国・地域への割り当ては来年に入ってから決める。(引用終わり)
コメント (6)
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