王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

「慶次郎覚書 脇役」を読んで

2006-11-03 07:23:46 | 社会
今 NHKで木曜8時に「慶次郎縁側日記 その3」をやっている
昨日はたまたま「マムシの吉次」が主役(奥田瑛二)で彼に絡む婀娜な女を高岡早紀さんが演じていた 二人の濡れ場で早紀さんが「脱いでも凄い」と評判の体から「お乳」でもころりとこぼして見せたら面白かろうに「皆様のNHK」なのでその様な演出にはならなかった

時折「慶次郎縁側日記」を見ていた
そもそも原作は北原亜以子氏でこれまでに新潮社から10巻位出ている 昨日の一編は「蜩(ひぐらし)」という題で慶次郎縁側日記の表題と同じであるがTVとの関係は本を全部読んでないので分からない

元の話は(と言っても全10数巻を読んだわけではないが)江戸時代南町奉行所の同心森口慶次郎の人生を縦糸に娘の自害、その許婚であった岡田晃之助を養子に迎えての隠居、森口晃之助と成った義理の息子の嫁取り 嫁皐月(さつき)との生活、隠居後の寮番暮らし等の出来事が絡み捕り物や人情話が展開してゆく
おっとっと TVでの慶次郎は高橋英樹 妻無き後の茶のみ友達?が料亭の女将でかた梨乃

たまたま先月末友人がこの月出たばかりの新潮文庫「慶次郎覚書 脇役」を貸してくれた
読み進めてみるとまさに「脇役」の意味が分かってきた 上に述べた縦糸の折節に絡むお手先(部下の御用聞きつまり目明し)辰吉、昨日のTVの吉次--彼は北町同心秋山忠太郎のお手先だ TVの脚本ではその関係をどう処理したかは知らない 奥田が演じるのではたまに出番とも行かないであろう、隠居所の飯炊き爺佐七--これは石橋蓮司が演じている,嫁となった皐月--安達祐美等 7人のそれなりの過去が語られる まだ出たばかりの文庫本なので詳しい話は遠慮しておく
しかし何と無く慶次郎シリーズを呼んでしまった得な気がする一巻であった
秋の夜長にお勧めしますよ
話は跳んで江戸時代不妊治療の無かった時期である 本編でも主人公は養子をとり絡む話でも養子をもらう話だの主は養子であっただのごく簡単に語られる 代理出産が分からぬでもないけど人類は別の方法を選んでなんとかやってきた様な気がする
以上は余談だけど 何処からでも読めますよ も一度お勧めします




コメント (8)
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