王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

護衛艦 ソマリア沖へ

2009-03-14 08:15:12 | 政治
海賊対策 海上警備行動発令 海自きょう出航 新法案も国会提出(産経新聞) - goo ニュース

ソマリア沖の海賊対策のため今日14日午後母港の呉から護衛艦「さみだれ」「さざなみ」の2隻が出港するそうです。
2隻とも4千5-600トンもあり帝国海軍の基準で言えば「軽巡洋艦」に匹敵する大型艦です。

4月上旬には現地に到着し護衛活動を始めるそうですが「憲法の規定」により積極的な発砲や攻撃は禁じられていますから「海賊(対策)新法」で対応するようですが13日に国会に提出したばかりで到着時に成立している保証はありません。
現地で戦闘に及んだ際艦隊司令の「一佐」の胸先三寸ではお気の毒な限りです。

さて現地では船団を組み前後を護衛艦がエスコートし前方広域をヘリコプターのレーダーで監視しつつ2日かけて通過するそうです。夜の前方監視はどうするのでしょう? 夜は海賊は出ないのですかね? 良くわかりません。

爺が若い頃読み漁った軍事本の知識からすると「船団」を組めばその最低速船に「船団のスピード」を合わせざるを得ません。高速船も護衛艦の速度も生かせないことになります。
「船団」は2日掛けて危険水域を航行するようですから4日で1往復ですが「船団編成」の手間と時間を考えれば1週間1往復位でしょうか?
護衛艦が整備と補給で現地を離れることを考慮すると10日で1往復かもしれません。日本の船が毎日航行している割には護衛の頻度が少ないかもしれません。

素人考えでは「相手は武装漁民」か「武装商人」みたいな手合いで「相手が弱いと見れば襲う」のではないでしょうかね。「相手が強そうなら漁民か商人のままでいる」のでは?
だから日本の優秀なレーダーで船影を捉えても「漁船」だか「交易船」だかまして「海賊船」なんて区別が付かないのでないかと危惧します。
それを「海賊船」と判れば針路を変更するとか?

話しはあべこべで「小型船舶」は何であれ航路から除外するか「船団」に近づけない事が優先で無いですかね。

そこで注文をつければ軽巡洋艦並みの大型船舶少数より「掃海艇」級の小型船舶複数に「補給母船」を付けて絶え間の無い「護衛行動」か「重点警備地区」をパトロールさせた方が効果的ではないか? 「掃海艇」の配備が難しければ「マグロ・かつお漁船」をチャーターして軽武装と軽装甲を施し海自・海保の要員がのれば結構有効と思いますよ。
まああれやこれや本当に効果のある方法を考えるより「中国海軍」が現地に行った。「負けるものか」なんて助平根性も有るみたいですよね。

とにかく泥縄、兵力不足は否めませんがそこそこの成果を収め無事帰国して欲しいものです。


産経新聞:
政府は13日、安全保障会議と閣議を開き、アフリカ・ソマリア沖の海賊対策で海上自衛隊の護衛艦派遣を決定し、浜田靖一防衛相が自衛隊法に基づく海上警備行動を海自自衛艦隊司令官に発令した。14日に海自呉基地(広島県)から護衛艦「さざなみ」と「さみだれ」が出港し、4月上旬からソマリア沖・アデン湾で日本関係船の護送を開始する。

 海警行動では護衛対象が日本関係船に限られるため、政府は外国船の護衛も可能とする海賊対処法案(海賊新法)も閣議決定した。成立後、護衛艦の派遣根拠を切り替える。護衛艦の乗員は計約400人。特殊部隊の特別警備隊員のほか、司法警察権を持つ海上保安官8人が同乗する。護衛艦は哨戒ヘリ各2機、特別機動船各2艇を搭載し、海賊船から日本商船を警護する。


 海賊新法は日本領海と公海上で海賊行為に対する取り締まりと処罰を可能とする内容。海警行動では正当防衛、緊急避難に限られる武器の使用を拡大し、停船命令に従わない海賊船への船体射撃を新たに認めた。


 麻生太郎首相は13日、護衛艦派遣の決定について「人命含めてきちんと守るのは国として当然の責務だ」と述べた。首相官邸で内閣記者会のインタビューで語った。また、麻生首相は「法律の不備により派遣される自衛官、海上保安官が危険な目に遭うのは明らかに政治の怠慢だ」と述べ、13日に国会に提出した海賊対処法案(海賊新法)の成立を急ぐ考えを示した。(引用終わり)
コメント (5)
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