17日(現地時間)ブレグジット(英国のEU離脱)について英国とEUは「事務レベルで合意に達した」と発表しました。
ジョンソン首相と欧州委員会のユンケル委員長
「事務レベル」との心は? EU側は参加27カ国の首脳会議で新たな合意案に賛成しており、後は英国政府が議会の承認を得られるかに懸っているとの事です。
北アイルランドの「離脱後の関税の扱いにお互い譲歩があった」様です。
さて、メイ前首相の時に英国政府は「与党を含む過半数を獲得できずブレグジット」に失敗、つい先の7月24日今のジョンソン首相に変わったわけですが「今も与党が過半数を得ていなく、今回の妥協案で議会の承認を取れるか?」は疑問が残りますが、為替市場は「ポンドがドルやユーロに対しやや高めに反応しました」から一応合意案を評価したと言えそうです。
もっと過激な方法を取って離脱を実現しそうな発言があり、それが何か浜爺は期待していたのでしたがね?? 残念!
英国内での政治手腕を拝見しましょう!
大分時間が経過したので各国は「離脱してもしなくても」取り敢えずの対応は用意した様でさらに世界経済に混乱を呼ぶことが無い様静かに見守りましょう。
写真:ジョンソン首相
毎日新聞:
英国の欧州連合(EU)離脱を巡り、英国とEUは17日、新たな離脱条件について合意に達した。EUは同日に開幕する首脳会議で加盟27カ国による承認を目指す。離脱期限が今月31日に迫る中、経済や市民生活の混乱が予想される「合意なき離脱」の回避に向けて双方が態度を軟化させ、土壇場で折り合いをつけた。
ただ、離脱条件は双方の議会で承認される必要がある。英議会では与党・保守党が閣外協力政党を加えても下院で過半数を割り込み、可決されるか不透明だ。否決の場合、ジョンソン英首相は先月成立した法律で離脱期限の再延期要請が義務付けられている。だが、要請を拒むなどして「合意なき離脱」となる可能性も残る。メイ前首相とEUが政治合意した離脱協定は英下院で3度否決された。 焦点はEU加盟国アイルランドと英領北アイルランドの国境問題だった。新条件は北アイルランドを英国の関税区域に置きつつ、EUの関税ルールも適用する。農産品や工業製品などの基準では北アイルランドはEUルールに従い、税関検査など厳格な国境管理を回避する。ユンケル欧州委員長は17日、「EUと英国が公平に妥協した」と述べた。
ジョンソン氏は19日にも下院に新条件について採決をはかる。合意に基づく秩序ある離脱が実現した場合、経済の混乱を避けるための移行期間が設けられ、英国全土は2020年末までEUの単一市場と関税同盟にとどまる。
今年7月に首相に就任したジョンソン氏は、「合意なき離脱」も辞さない態度で、メイ前首相とEUが政治合意した離脱協定の修正を要求。今月10日の英・アイルランド首脳会談を転機に事務レベルでの交渉が急加速した。【ブリュッセル八田浩輔、ロンドン服部正法】