元ネタは[ロンドン発]暗号化メッセージアプリ「テレグラム」の内部告発チャンネル「対外情報局(SVR)の将軍」との事であまりはっきりしませんがイジュームのロシア軍司令部で負傷したらしいとの事です。
参謀総長と言えば軍の制服組の国防相と並びナンバー2ですよね。
ショイグ国防相と並んで〈ネットより)

同参謀総長は29日夜、司令部に入り東部ドンバス重工業地帯の一中心地クラマトルスクの占領やウクライナ軍を包囲するための東部戦線の大規模攻撃を指揮していたそうです。ウクライナ軍が30日夜、同司令部を襲撃したが、参謀総長は「去った後」という話と「右足の上3分の1に榴散弾による傷を負った」と2説ありどちらが本当か判りません。しかしウクライナ軍の情報でも「イジュームで指揮を執っていたアンドレイ・シモノフ少将が戦死した」と有ります。いずれにしても参謀総長が現地指導するのは「同方面の作戦が上手く解決していない」との認識が有る事とウクライナ軍が「参謀総長の行動」を知った上で襲った可能性はある様です。
今日は3日午前ですから9日の「ロシア戦勝記念日」まで後6日しかありません。化学兵器と戦術核無しで戦って欲しい物です。
写真:ヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長〈ネットより)
木村正人 在英ジャーナリスト:
■「ゲラシモフは右足に榴散弾による傷を負った」
[ロンドン発]暗号化メッセージアプリ「テレグラム」の内部告発チャンネル「対外情報局(SVR)の将軍」が2日「ロシア軍のヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長がウクライナの領土で負傷した。ゲラシモフ氏は骨折することなく、右足の上3分の1に榴散弾による傷を負った。破片は取り除かれ、命の別条はない」と伝えた。真偽の程は定かではない。
英大衆紙デーリー・メールやウクライナの英字紙キーウ・ポストもゲラシモフ氏の負傷を一斉に報じた。ゲラシモフ氏は4月29日にモスクワからウクライナ東部への要衝イジューム近くの司令部に移動し、東部ドンバス重工業地帯の一中心地クラマトルスクの占領やウクライナ軍を包囲するための東部戦線の大規模攻撃を指揮していたとされる。
キーウ・ポスト紙によると、ウクライナ軍はゲラシモフ氏の負傷を確認しなかった。米紙ニューヨーク・タイムズも1日、ウクライナ政府や米政府高官の話としてゲラシモフ氏が苦戦するロシア軍の攻勢を立て直すため、ウクライナ東部の危険な前線基地を視察したと報じている。
ウクライナ軍は4月30日夜にイジュームにあるロシア軍の前線司令部を攻撃したが、ゲラシモフ氏はすでにロシアに向けて出発したあとだった。この攻撃で将軍1人を含む約200人の兵士が殺害された。関係者の1人はニューヨーク・タイムズ紙に「ゲラシモフ氏がそこにいたのはロシア軍がすべての問題を解決していないという認識があるからだ」と話している。
■軍トップが前線に入るのは極めて異例
「SVRの将軍」は2020年9月に開設され、主宰者は海外で暮らすSVRの退役将官「ビクトール・ミハイロビッチ」と言われる。信頼できる政府筋を情報源にしているという触れ込みで、登録読者は27万9千人に達した。関係者とみられる人物が露当局に摘発されたあとも内部告発は続けられている。しかし告発内容が100%正しいかどうか真相は闇の中だ。
ウラジーミル・プーチン露大統領は所期目標だった首都キーウ(キエフ)攻略をあきらめ、チェチェン紛争やシリア軍事介入を指揮し「シリアの虐殺者」と恐れられるロシア軍南部軍管区トップ、アレクサンドル・ドボルニコフ上級大将を総司令官に任命、東・南部の戦線に兵力を集中させた。しかし兵站や大隊戦術群(BTG)間の連携問題は解消されていない。
ゲラシモフ氏はプーチン氏、セルゲイ・ショイグ国防相とともにウクライナ侵攻を主導した中心人物の1人。ショイグ氏はウクライナ侵攻が上手く行かなかったことからプーチン氏に冷遇されている。ゲラシモフ氏のような軍トップが前線に入るのは極めて異例。ウクライナ軍の情報ではイジュームで指揮を執っていたアンドレイ・シモノフ少将が戦死したとされる。
今回はゲラシモフ氏を狙った攻撃ではなかったようだが、ウクライナ侵攻後、ロシア軍の将官が次々と命を落としている。シモノフ少将の戦死が確認されればこれで9人目である。
【これまでに戦死したロシア軍の将官】
チェチェン特殊部隊のリーダー、マゴメド・トゥシャエフ少将( 2月26日)
中央軍管区第41統合軍副司令官、アンドレイ・スホベツキー少将(3月1日)
第41軍第一副司令官、ヴィタリー・ゲラシモフ少将(3月8日)
第29連合軍陸軍司令官、アンドレイ・コレスニコフ少将( 3月11日)
オレグ・ミチャエフ少将(3月15日)
アンドレイ・モルドヴィチェフ中将(3月18日)
第49連合軍司令官、ヤコフ・レザンツェフ中将(3月25日)
南部軍管区第8警備軍副司令官、ウラジーミル・フロロフ少将
■将官殺害には高いインテリジェンスが求められる
がウクライナの領土で負傷した。ゲラシモフ氏は骨折することなく、右足の上3分の1に榴散弾による傷を負った。破片は取り除かれ、命の別条はない」と伝えた。真偽の程は定かではない。
英大衆紙デーリー・メールやウクライナの英字紙キーウ・ポストもゲラシモフ氏の負傷を一斉に報じた。ゲラシモフ氏は4月29日にモスクワからウクライナ東部への要衝イジューム近くの司令部に移動し、東部ドンバス重工業地帯の一中心地クラマトルスクの占領やウクライナ軍を包囲するための東部戦線の大規模攻撃を指揮していたとされる。
キーウ・ポスト紙によると、ウクライナ軍はゲラシモフ氏の負傷を確認しなかった。米紙ニューヨーク・タイムズも1日、ウクライナ政府や米政府高官の話としてゲラシモフ氏が苦戦するロシア軍の攻勢を立て直すため、ウクライナ東部の危険な前線基地を視察したと報じている。
ウクライナ軍は4月30日夜にイジュームにあるロシア軍の前線司令部を攻撃したが、ゲラシモフ氏はすでにロシアに向けて出発したあとだった。この攻撃で将軍1人を含む約200人の兵士が殺害された。関係者の1人はニューヨーク・タイムズ紙に「ゲラシモフ氏がそこにいたのはロシア軍がすべての問題を解決していないという認識があるからだ」と話している。
■軍トップが前線に入るのは極めて異例
「SVRの将軍」は2020年9月に開設され、主宰者は海外で暮らすSVRの退役将官「ビクトール・ミハイロビッチ」と言われる。信頼できる政府筋を情報源にしているという触れ込みで、登録読者は27万9千人に達した。関係者とみられる人物が露当局に摘発されたあとも内部告発は続けられている。しかし告発内容が100%正しいかどうか真相は闇の中だ。
ウラジーミル・プーチン露大統領は所期目標だった首都キーウ(キエフ)攻略をあきらめ、チェチェン紛争やシリア軍事介入を指揮し「シリアの虐殺者」と恐れられるロシア軍南部軍管区トップ、アレクサンドル・ドボルニコフ上級大将を総司令官に任命、東・南部の戦線に兵力を集中させた。しかし兵站や大隊戦術群(BTG)間の連携問題は解消されていない。
ゲラシモフ氏はプーチン氏、セルゲイ・ショイグ国防相とともにウクライナ侵攻を主導した中心人物の1人。ショイグ氏はウクライナ侵攻が上手く行かなかったことからプーチン氏に冷遇されている。ゲラシモフ氏のような軍トップが前線に入るのは極めて異例。ウクライナ軍の情報ではイジュームで指揮を執っていたアンドレイ・シモノフ少将が戦死したとされる。
今回はゲラシモフ氏を狙った攻撃ではなかったようだが、ウクライナ侵攻後、ロシア軍の将官が次々と命を落としている。シモノフ少将の戦死が確認されればこれで9人目である。
【これまでに戦死したロシア軍の将官】
チェチェン特殊部隊のリーダー、マゴメド・トゥシャエフ少将( 2月26日)
中央軍管区第41統合軍副司令官、アンドレイ・スホベツキー少将(3月1日)
第41軍第一副司令官、ヴィタリー・ゲラシモフ少将(3月8日)
第29連合軍陸軍司令官、アンドレイ・コレスニコフ少将( 3月11日)
オレグ・ミチャエフ少将(3月15日)
アンドレイ・モルドヴィチェフ中将(3月18日)
第49連合軍司令官、ヤコフ・レザンツェフ中将(3月25日)
南部軍管区第8警備軍副司令官、ウラジーミル・フロロフ少将
■将官殺害には高いインテリジェンスが求められる
(以下省略)