12日(現地時間)フィンランドのニーニスト大統領とマリン首相は、同国の北大西洋条約機構(NATO)加盟について「速やかに申請しなければならない」とする共同声明を発表し、正式な手続きに入る意向を表明したそうです。
フィンランドのお国柄など知る由もありませんが、大統領は元首、そして首相は行政府の長だとすると、大統領と首相が共同会見とは「一国の大事に国民の意思と行政が一体でNATO加入を決めた」という意思表示の仕方ですかね!
ニーニスト大統領は英国ジョンソン大統領との安全保障協定に関する合意文書に署名の席で、「フィンランドのNATO加盟は誰の不利益にもならない。ゼロサムゲームではない」とし、もしフィンランドが加盟することになれば、ロシアに対して 「原因は貴国だ、鏡を見よ」と告げるだろうと大統領らしからぬ歯切れの良い意見表明をしています。一方マリン首相ですが、何と11日(日本時間)来日し岸田首相と面談しているのですね。何と東西でロシアと国境を接している両国には共通の安全保障問題があり、今後も連携してゆくそうです。
11日岸田首相と面談するマリン首相
別のシーン〈ネットより)
フィンランドはロシアと国境を1300キロも共有しているそうです。そのロシアに対する警戒感は日本とは桁が違いそうですね!
さてその南部のスウェーデンは戦後武装中立でしたが、NATO加盟を意図している様で、そうなるとロシア艦隊の一部バルチック艦隊は北海に出るのは難しくバルチック海に閉じ込められる環境になりそうです。両国のNATO加盟にトルコが反対の様で、簡単には進まないでしょうが、ロシアプーチン大統領の敵が出来てしまったのは間違いないようです。
注目しましょうね!
写真:ニーニスト大統領
毎日新聞:
フィンランドのニーニスト大統領とマリン首相は12日、同国の北大西洋条約機構(NATO)加盟について「速やかに申請しなければならない」とする共同声明を発表し、正式な手続きに入る意向を表明した。
両氏は声明で、NATO加盟によってフィンランドや同盟国全体の安全保障が強化されると指摘。申請に向けた「国内手続きがこの数日間で取られることを望む」と述べた。【金寿英】
(引用終わり)