現場近くの防犯カメラには国道を逆走中とみられる車が、歩道を勢いよく走り、病院に向かって突進していく様子が写っていた。 「内臓にまで響く音だった」。衝突音を聞いて駆けつけた近隣の女性(53)はこう証言する。
女性によると、歩道脇の花壇に乗り上げた車は「衝突後もアクセルを踏んでいたのか、タイヤがギュルギュルと回っていた」。運転席にいた呉昌樹容疑者(71)=自動車運転処罰法違反(過失運転致死)容疑で逮捕=は、衝突後も車を動かそうとしていたとみられ「とても危険な状況だった」と声を震わせた。
近くの商店の男性店主(70)は、消防隊員が「車のエンジンを切れ」と叫ぶ声を聞いたほか、全身に布をかぶせられた人が担架で運ばれていく様子を見た。周囲には花壇のれんがや車体の一部が散乱。車内ではエアバッグが開いていた。
病院からは職員たちが駆け付け、周囲は騒然となったが、車のそばで呉容疑者は放心状態で立ち尽くしていたという。現場近くのガソリンスタンドで働く男性(40)は「(容疑者は)状況を理解できていないようだった」と話した。近くに住む主婦(53)は、男性数人が容疑者のところに駆け寄る様子を見ていた。「(容疑者が)『大丈夫ですよ』というサインなのか、右手を上に挙げていた」と振り返った。
個別では、ファーストリテイリングが2.7%高で堅調。ソフトバンクグループは小幅安、主力のトヨタ自動車は前日の終値付近で推移している。東京エレクトロン、アドバンテストは小安い。
米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めが長期化するとの懸念から、米長期金利が昨年11月以来、約4か月ぶりに一時4%に達した。一方で、値下がりした銘柄を買い戻す動きもあり、小幅な値動きにとどまった。
IT企業の銘柄が多いナスダック店頭市場の総合指数の終値は76・06ポイント安の1万1379・48だった。