14日(現地時間)米欧軍は「海の公海上空を飛行していた米空軍の無人航空機(ドローン)「MQ9」がロシアの戦闘機スホイ27と衝突した」と発表したそうです。
ウクライナ東部のバフムトではウクライナ・ロシア両軍が一進一退の攻防戦を繰り広げる中、黒海周辺ではこのような偵察行為と妨害行為が行われている様です。
別紙ではスホイ27の写真を掲載して報じているのもありました。
これがスホイ27の姿です(ネットより)
米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は14日の記者会見で、黒海上空でのロシア軍機による妨害行為は「珍しいものではない。ここ数週間で何度かあった」と説明したそうで、ロシア軍にとっては「米軍による嫌な行為」なのだろうと思います。ただ無人機相手では操縦士を「ビビらせる」訳には往かないでしょうから、効果のほどは判りませんね。米ロ両軍の直接交戦にならない様願っています。
写真:米空軍の偵察用無人航空機「MQ9」=2018年1月、AP© 毎日新聞 提供
毎日新聞:
米欧州軍は14日、黒海の公海上空を飛行していた米空軍の無人航空機(ドローン)「MQ9」がロシアの戦闘機スホイ27と衝突したと発表した。MQ9は損傷し、米軍が公海上に墜落させた。欧州軍は「ロシア軍の無謀で危険な行為だ。誤解や意図しない深刻な事態を招きかねない」と非難した。
黒海はロシアによる侵攻が続くウクライナ南部に面しており、米露などの軍用機が情報収集などで頻繁に上空を飛行している。侵攻が始まった昨年2月以降で、米露の軍用機が衝突するのは初めて。米国務省のプライス報道官は14日の記者会見で、トレーシー駐ロシア大使がロシア外務省に抗議したと明らかにした。
米国防総省や欧州軍によると、衝突が起きたのは現地時間の同日午前7時ごろ。衝突前に2機のスホイ27が30~40分ほど通常任務を行っていたMQ9の前で燃料を捨てるなどの妨害行為をしていたという。そのうち1機がMQ9のプロペラに衝突。MQ9は墜落を余儀なくされた。スホイ27も損傷しているとみられるという。
米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は14日の記者会見で、黒海上空でのロシア軍機による妨害行為は「珍しいものではない。ここ数週間で何度かあった」と説明。「MQ9が墜落しており、いかに危険でプロフェッショナルではない行為だったかは注目に値する。黒海はどの国のものでもなく、米軍は安全保障上の利益のために公海上空の飛行を続ける」と強調した。【ワシントン鈴木一生】
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