
あっしの両親は、二人とも90歳を超えています。
親父もお袋も二度の大病を乗り越えて今に至っています。
長生きをさせてもらって、本当にありがたいことです。
ごく最近、お袋の方が足が弱くなり普通に歩くことが難しくなってきました。
一時弱っていた親父でしたが、驚くほどの回復力をみせ杖なしでも歩けるようになりました。
元気だったお袋の方が急に衰えて、足を一歩出すのさえ苦労しています。
家の中は、家具や壁などを伝って何とか歩けるようです。
怖いのは家から外に出る階段のところです。
介護保険を使うと、改修工事費の1割を負担するだけで工事ができます。
申請しても工事が着工までにⅠヶ月以上かかると聞きました。
転けたり、階段を踏み外したりする危険があるため、Ⅰヶ月も待てません。
待っている間にケガでもしたら、きっと後悔するでしょう。
自費でやることにしました。
節約するため、材料を買って大工仕事をすることにします。
元気なうちは平気だった段差でしたが、昇り降りが大変なようです。
一番危険な場所でもあるので、間に一段作ることにします。

縦の手すりは丸棒状のものを4ヶ所、横の手すりは長さ220センチの木を渡します。
転落防止と階段を昇る補助を兼用する柵も作ります。
道路から入るところにスロープを付けます。


古い家に合わせて塗装 こちらは未塗装
急ぐところから始めましたが、素人なのでやり方を考えたり、材料を揃えたりで何日間も掛かりました。
見栄えは良くありませんが、ガッチリしたものができあがりました。
大工さんのまねごとでしたが、物を作る喜びを味わえました。
両親の「ええもん作ってくれたわ。助かるわ!」の言葉と笑顔が、一番のご褒美でした。
(撮影:iPhone5)