昨晩、韓国テノール歌手「ベー・チェチョル」のコンサートへ行ってきました。
元同僚のTさんからお誘いがあって、ネットで調べているうちに大いなる興味をそそられたのです。
世界的に賞賛を浴びて活躍していた2005年、突如、甲状腺ガンの宣告を受けました。
その摘出手術によって声を出すための3つの神経をすべて失い、歌声が完全に消えたそうです。
その翌年、日本の一色信彦名誉教授の執刀による、世界で初めての生体機能回復手術を受けて奇跡の復活を果たしたのです。
2008年にNHKがリハビリを続けるベー氏のドキュメンタリーを制作し、2014年には映画「ザ・テノール 真実の物語」が公開されました。
今回のコンサートは、中村薫DCA作の曲が収録されたCD「THE SINGER」の発売を記念して企画されたものです。
グランキューブ大阪(大阪国際会議場)メインホールで行われました。
第一部は、ベー氏を支えた輪島東太郎氏と中島薫氏との対談からはじまります。
打ち合わせなしの会話はとても楽しく、45分はあっという間に過ぎました。
第二部は、CD収録の曲のお披露目です。
オペラ歌手ですが、我々が良く知っている曲ばかりでした。
美空ひばりの「悲しい酒」では、ギタリストのアントニオ古賀氏が伴奏をされました。
YouTubeで少しだけ歌は聴いていました。
しかし、コンサートで聴く彼の歌声は、まさに感動的です。
ヅドン!と心に響くのです。
何故か涙が溢れそうになります・・・
先ごろ105歳で亡くなられた日野原重明先生がおっしゃった言葉が浮かびます。
「彼の歌を聴くことは神の栄光を見ることです。」は、クリスチャンでなくとも理解できました。
コンサートの終わりには、何度もスタンディングオベーションがありました。
ご一緒したT氏も大感激のようでした。
運良く、明日のシンフォニーホールでのコンサートチケットも入手できました。
嬉しくて、体調さえも良くなりそうです!