小型のスピーカーを購入しました。
最近は、オーディオ製品の購入はなく、部屋のアコースティックや使いこなしに力を入れていました。
メインシステムのアンプ(オーラVA50)の修理が完了して喜んでいましたが、電源スイッチが壊れてしまいました。
上手く代用品を見つけてくれて、再退院できました。
しかし、いつ故障してもおかしくないご老体のアンプ。
代替えのアンプをあれこれと探しているときに、このスピーカーに出合いました。
スピーカーユニットの口径は、たったの8センチです。
自作マニアの間では人気のあるというフォステックス FE83-Solです。
スピーカーボックスは桧の無垢で作られていて、写真を見ると木肌そのままで美しい。
若い頃、低音再生に有利だと言われる38センチのユニットに憧れ、アルテック「バレンシア」を手に入れました。
今もそのスピーカーを使っています。
半世紀もオーディオを趣味としていますが、『心に響く音楽再生には小型スピーカーを使うことが一番有利なのでは』という考えになっています。
設置場所はとりあえずSPボックスの上に
現行のメインシステムも小型スピーカーで「左右の中高音SP」と「センターの低音ウーハー」の3D方式ですが、使いこなしが難しいです。
もっと気軽に音楽が聴きたいという気持ちと、無垢で作られたボックスに魅力を感じて購入しました。
アンプを調べていた合間にオーディフィルのHP「桧スピーカー」を覗くと、フロントバッフル面が裏表逆のいわゆるB級品が安く販売されていてラッキーでした。
購入して1ヶ月になりますが、このスピーカーの魅力にハマっています。
小型スピーカ-としては安くはありませんが、買って良かったです。
まず、送られてきた梱包を開いて感激しました。
品物を保護することは勿論のこと、箱からスピーカーを出しやすい工夫がされていました。
スピーカーには白い紙が丁寧に巻かれ、自身が製作された物への愛情が感じられます。
2個のうち1個には紐が付けられて、箱からスムーズに出せました。
ここまで気配りができる方のスピーカーならきっと大丈夫、という気持ちになりました。
ボックスは独特のフロントバッフルのカットと無垢板の美しさがあり、思わず掌で撫でてしまうほどです。
中央の小さいアンプでドライブ
肝心の音ですが、最初は8センチスピーカーだから、こんなもんか~という感じ。
エージングをして2日後、スッキリだけの音から、スピード感が増したワイドに広がる音に大きく変化しました。
キットのCDプレーヤ-と5千円ほどのD級アンプで鳴らしても、清々しい気持ちになれます。
12畳でも何の不足も感じない音量です。
真夜中に、音量を絞って聴いても不満はありません。
ネットワークのないシングルSPだからこそ実現できる音楽再生かもしれません。
「シングル・イズ・ベスト」といいますが、スピーカーでも当てはまるようです。
エージングが終われば寝室に置くつもりでしたが、自分の部屋から出す気にはなれません。
今のところ音楽鑑賞の2/3の時間は、このスピーカーが鳴っています。
たった8センチのシングルで、こんなにも気持ち良く音楽が楽しめるなんて思いもしませんでした。
試聴なしの勘だけで購入しましたが、良い買い物でした。
あれこれ工夫すると、音楽表現に磨きがかかってきています。(後日、アップします)
メインシステムもグレードアップをしなければ・・・という思いです。