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会津~野岩鉄道乗り潰し

2008-09-23 22:45:08 | 鉄道・公共交通/趣味の話題
野暮用、それも夕方6時開始という用事で東京に行かなければならなくなった。どうせならこの際、変わったルートを通ってみようという気持ちになり、未乗区間だった会津~野岩~東武鉄道経由を選んだ。この区間は、政治的にも物理的にも最も工事が困難だった野岩鉄道がようやく1980年代終わりに開通し、全線がつながった若い線区である。

「政治的に困難」という意味は、既に国鉄線だった会津線(現・会津鉄道)と国鉄日光線を結ぶ路線として計画された野岩線が、工事の遅れのために国鉄再建法施行に間に合わず、工事凍結となってしまったことを指す。
最後は結局、地元が第三セクターを設立して引き受け手となったため工事凍結が解除、国鉄線ではなく東武線と結ぶことに変更している。
「物理的に困難」というのは、言うまでもなくその地形だ。

日本の鉄道の中には、つながっていることを路線図の上で確認し、それを頭では理解できても、実際に通ってみないとつながっている実感が湧かないという区間が少なからずある。私にとって、会津~野岩~東武鉄道線もそのような路線のひとつである。特に野岩鉄道は、前述したような険しい地形もあり、こんなところを通っていて本当に日光に着くのかとヒヤヒヤするほどだ。

だが実際にはここを通って浅草へ行けるばかりでなく、栗橋駅に東武~JR連絡線が設けられて以降は大宮や池袋や新宿にも行ける…はずである。会津若松駅をスタートすると、JRから会津鉄道~野岩鉄道~東武鉄道を通り、栗橋駅の連絡線を通れば最後は再びJRに戻るという、ファン的にはなかなか興味深いルートでもある。

新白河から東北本線で郡山へ移動。郡山からは、臨時快速「あいづ」で会津若松に着く。

いよいよ会津若松から「AIZUマウントエクスプレス」に乗る。この列車に使われている8500系は、元名鉄~JR高山線特急「北アルプス」に使われていた車両である。快速列車用として使えるJR直通仕様の車両を探していた会津鉄道が、「北アルプス」廃止後名鉄から譲渡を受けたものである。久しぶりに見る8500系はなんだかとても懐かしかった。会津鉄道線内の大部分の区間で各駅停車に身を落としながらも、往年のパワーの片鱗は十分に見せてくれた。8500系は意外に元気そうだ。

会津田島から先、会津鉄道は電化区間に入るが、8500系がそのまま「架線下DC」として直通してゆく。新線区間である野岩鉄道線に入ると、トンネル、駅、トンネル、駅の繰り返しになる。それはまるで新神戸駅、あるいは同様に駅とトンネルが前後する三陸鉄道を思い出した。よくぞこんな険しいところに線路を引いたものだ。先人たちの苦労が偲ばれる。

列車は新藤原に着く。15時03分発「スペーシアきぬがわ」で新宿目指す。本当は、浅草行きの特急に乗りたかったが、それを待っていては6時からの野暮用に間に合いそうにないのでやむなくこちらを選ぶ。栗橋からJRに入り、17時19分、新宿到着。

【完乗達成】会津鉄道、野岩鉄道、東武鬼怒川線

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さて、今年も早いもので間もなく9月が終わる。9月中の新規完乗達成はこれ以上ないと思うので、2008年の現在までの完乗達成状況をまとめておこう。

【3月】鹿島線、鹿島臨海鉄道、おおさか東線〔新規開業線〕
【5月】磐越西線、左沢線、仙山線
【6月】東京地下鉄有楽町線、副都心線〔新規開業線〕、東京都交通局日暮里・舎人ライナー〔新規開業線〕、北上線、田沢湖線
【7月】埼玉新都市交通伊奈線、水郡線
【9月】高徳線、牟岐線、阿佐海岸鉄道、土佐くろしお鉄道中村線、宿毛線、会津鉄道、野岩鉄道、東武鬼怒川線

合計…21線

〔内訳〕
【JR】10線
【国鉄JR転換三セク】2社2線
【上記以外の三セク】4社4線
【公営】1線
【大手私鉄】2社3線
【地方中小私鉄】1社1線

今年も昨年同様、よく乗っている。頑張れば昨年を上回ることも可能かもしれない。

なお、全体を眺めてみて、新規開業線が多いこと、「国鉄JR転換以外の三セク」の乗車が4社4線と目立っているのが2008年の特徴である。この4線とは鹿島臨海鉄道、阿佐海岸鉄道、土佐くろしお鉄道のうち宿毛線、そして野岩鉄道が該当するが、鹿島臨海鉄道以外の3線はいずれも国鉄再建法施行に伴う工事凍結線を、その後設立された第三セクターが凍結解除させ開業したグループという特徴がある。

この「国鉄凍結線の復活開業」組は、開業がもう少し早ければ「国鉄JR転換三セク」に分類されたであろうグループで、開業時期だけに着目して「その他三セク」に分類するのは実態にそぐわない感じもする。したがって、年末に年間実績を取りまとめる際には、「転換三セク」に分類し直す可能性もあるので、ご了解いただきたい(現在、扱いを検討中)。

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