安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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私たちは根室線をなくしてはならないと考えます
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帰途につこうと思ったら、おいおい勘弁してくれよ

2008-11-27 21:17:39 | 鉄道・公共交通/趣味の話題
早朝、ホテルをチェックアウトし、同僚ともども玉名駅に着く。おみやげを物色しつつ、7時8分発「有明6号」博多行きを待っていたら、悲劇の開始を告げるアナウンスが…

「有明6号に先行している普通列車が、車両故障のため停車中です。有明6号も1時間以上の遅れとなる見込みです」

ったく、なんてこったい。
福岡から羽田へ向かう飛行機は11時20分発。2時間以上遅れても大丈夫なだけの余裕はあるものの、飛行機が苦手なため博多から「のぞみ」に乗り継ごうとしていた同僚は、この時点で乗り継ぎアウト。せめて玉名から大牟田まで移動できれば、福岡までは西鉄を使うという手があるのだが…

結局、有明6号は定刻の1時間15分遅れで到着。その遅れを引きずったまま博多へ到着した。到着後、私は「ああ、またか」と思った。

過去、仕事がらみで九州内の特急(特に「有明」)に乗ると、いつもなにかトラブルに見舞われているような気がする。

1993年8月、まだ就職前で九州在住だった私は、熊本市内某企業の会社説明会に行くため「有明」に乗っていた。この年は、東北地方で米の作況指数が20台を記録し、外国産米の緊急輸入に追い込まれた「平成の大凶作」の年で、夏の間、九州でもほとんど太陽を見たことがないほどの異常気象だった。

私が熊本へ向かった日も、天災という抗いがたい原因があるとはいえ、乗車した「有明」は定刻の2時間30分遅れ。当時、携帯電話はまだ普及しておらず、1台しかない車内電話には遅れの連絡をしようとする人が行列となっていた。私はその列に並んでいたが、順番が来る前に熊本に到着してしまった。もちろん駅の公衆電話も、駅の外の電話もみんな使用中である。

仕方なく、私は冠水した道路をとぼとぼ歩きながら会社に向かったが、到着後、「もうお見えにならないのかと思っていました」と人事担当者からイヤミを言われ、さんざんな結果に終わった。その後、今の会社に就職できたから良かったようなものの、このまま入社できるところがなかったらどうなっていたことか。

ちなみに、私が長い鉄道ファン人生で「2時間以上の遅れによる特急料金無手数料全額払戻し」を唯一、経験したのもこの時である。

就職後の1996年、九州勤務だった私が上司と2人でやはり熊本市内へ出張したときにもトラブルがあった。博多から熊本行き「有明」指定席に乗ると、すでに先客が座っている。自分たちの指定席特急券を示し、先客に座席の移動をお願いすると、「え? 私もこの席の切符を持っているから座ってるんですよ」と言う。先客の切符を見せてもらうと、…見事に上司の席と同じ座席番号だった。世に言う指定席の重複発売(ダブルブッキング)だ。思わず3人で顔を見合わせてしまった。

すると、先客が「私、移動しますよ。あなた方、お二人で仕事だと、車内でいろいろ打ち合わせしながら行きたいでしょう。どうぞお座りください」という。私は、切符をちゃんと持っている先客に動いてもらうなんて申し訳ないといったんはお断りしたが、「私は1人ですから、座れればどこでも結構です」と言ってくれた。

そのとき、ちょうど車掌が通りかかったので、3人で重複発売の事実を説明し、切符を見せた。車掌が「どなたか動いてもいい方がいらっしゃいましたら空席があるのでご案内します」と言い、先客が動いてくれることになった。私が丁重にお礼を言ったのはいうまでもない。

(このような事態に備え、車掌は窓口発売しない席を何席か持っているのが普通である。これらは「調整用席」と呼ばれる。)

いろいろ過去の記憶をたどると、九州内の特急では結構痛い目に遭っている。それも、こうしたトラブルはすべて仕事がらみで乗ったときに起きているのだ。個人の鉄道趣味で乗ったときにはほとんど何も起きていないというのに…

そして今回、3度目のトラブルだ。福岡空港からの飛行機には間に合ったが、こんなことは勘弁してほしい。それが仕事での利用となれば、なおさらだと思う。

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