人生チャレンジ20000km~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

公共交通と原発を中心に社会を幅広く考える。連帯を求めて孤立を恐れず、理想に近づくため毎日をより良く生きる。

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●安全問題研究会政策ビラ・パンフレット
こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
私たちは根室線をなくしてはならないと考えます
国は今こそ貨物列車迂回対策を!

【緊急告知】「佐藤泰生氏 “情報漏えい問題を語る”」のお知らせ

2009-10-08 23:11:54 | 鉄道・公共交通/安全問題
タブレット@管理人です。

次のようなイベント開催の案内が私のところに回ってきました。
関西地区の方、他地区でもこの問題に関心がある方はぜひ行ってみることをお勧めします。ただ、問題は佐藤氏がこの中で何を語るかだと思います。旧事故調(運輸安全委員会)へ批判を和らげるための単なるガス抜きとならなければいいのですが。

残念ながら、当ブログ管理人は都合により参加できません。というより、尼崎市での開催なので、参加は無理です。

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一般公開

JR福知山線脱線事故 元事故調鉄道部会長 佐藤泰生氏“情報漏えい問題を語る”~その思いと真相~  

9月25日、JR西日本福知山線脱線事故の事故調査委員とJR西の幹部たちとの事故調報告をめぐる事前漏洩や改ざんへの疑念が報道されました。そこには、事故調委員と事故の加害事業者との、癒着にも相当する密接な関係という社会問題になっています。

私たちは、被害者とその支援者としての立場から、今回の一連の疑惑をめぐる全貌とその真相を把握しようと努めています。その当事者の一人である元事故調委鉄道部会長・佐藤泰生氏から、私たちに釈明する機会を持ちたいとの申し出がありました。そこで、佐藤氏の勇気ある申し出を率直に受け止めることとし、以下のような場を設けることにしました。今回の事件に関心を有する方なら、どなたでも参加できます。

【日時】10月18日(日) 14時~16時
【場所】ホテルニューアルカイック2階“あやめ”
  尼崎市昭和通2-7-1  電話06-6488-4777 (場所はこちら

●質問等は、主催者の代表で進める予定です
●参加費は不要ですが、支援・協力をお願いします

主催
JR福知山線脱線事故4・25ネットワーク
同 支援弁護士グループ
鉄道安全推進会議(TASK)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【連絡先】兵庫県震災復興研究センター650-0027神戸市中央区中町通3-1-16、サンビル201号
電  話:078-371-4593
ファクス:078-371-5985
Eメール:td02-hrq@kh.rim.or.jp
ホームページ:http://www.shinsaiken.jp/
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混乱の原因が「風速規制強化」?

2009-10-08 22:50:46 | 鉄道・公共交通/安全問題
JR最大規模の運休…風速の規制強化が一因

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 台風18号の影響で、首都圏のほぼ全線がストップしたJR東日本では、影響人員が過去最大規模の計約296万人に上った。

 JR東日本によると、同社は乗客5人が死亡した2005年の山形県内の羽越線の脱線・転覆事故以降、運転を見合わせる風速の規制値をそれまでの秒速30メートルから25メートルに引き下げた。風速計も事故発生時は228基だったのを、今年3月までに674基に増やしており、このうち首都圏には約180基が設置されている。こうした安全対策が、今回の台風で各線の運休が増えた一因となったとみられる。

 一方、東北・山形・秋田新幹線や上越・長野新幹線も一時運転を見合わせ、38本が運休、72本が遅れて約7万人に影響が出た。
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羽越線事故による風速規制の強化があたかも混乱拡大の原因であるかのように報ずる読売新聞は、安全問題を理解していない。

そもそも、国鉄時代末期、1986年12月28日に起きた余部鉄橋からの急行「みやび」転落事故を受け、国鉄は強風による運行中止の基準を風速20メートル/秒と定めた。この規制は、余部鉄橋だけに適用されるローカルルールだったとする説もあるが、ともかく今より厳しい基準が定められていたことは事実である。

それが、民営化と前後して、JR東日本では風速規制を大幅に緩和、次の2つの規制を併存させる形に改めた。

※一般規制
警戒…風速20メートル/秒
徐行…風速25メートル/秒
運行中止…風速30メートル/秒

※早め規制(一部の路線・区間のみ)
警戒…風速15メートル/秒
徐行…風速20メートル/秒
運行中止…風速25メートル/秒

JR東日本が行った羽越線事故後の風速規制強化というのは、それまでの一般規制で風速30メートルにならなければ運行中止にしなかったのを風速25メートルで運行中止にするよう改めたものだ。それまでは例外扱いだった「早め規制」の基準が原則になったということを意味しており、内容としては規制強化と判断していいものだが、これにしたって国鉄時代と比べれば決して厳しい基準ではないのである。

羽越線事故は2005年12月25日に発生したが、結局、羽越線が復旧したのは翌年1月19日であり、運休期間は3週間に及んだ。それに比べれば、影響が広範囲に及ぶものの、台風による運休やダイヤの乱れは長くても2~3日で終わる。大事故が鉄道会社にとっていかに高くつくか、これだけでもよくわかるというものだ。

今回、読売新聞の記事を書いた記者は、たぶんこうした歴史を知らないのだろう。それに、人命が失われることに比べればいいではないか。

一般マスコミである読売新聞がお粗末な報道をしていることに対しては「勉強し直して来い」でまだ許せるとしても(本当はそんなことで許してはならないのだが)、問題は「自称鉄道アナリスト」川島令三氏が読売と同趣旨の発言をしていることだ。これは鉄道ファンから見てまったく許し難いことである。

川島氏は、尼崎事故の時も「ボルスタレス台車が事故の原因」であると主張した。当ブログは、脱線を招いた複合的要因の中のひとつにボルスタレス台車の問題が含まれるという考えであり、川島氏と対立する立場ではないが、問題は川島氏が、ボルスタレス台車が全てであるかのように主張したことである。これは川島氏の悪い癖だ。

最近のマスコミ(特にテレビ)は歯切れが良く、白黒をはっきりさせる人物を重用する傾向がますます強まっている。そうした時流に乗った川島氏はテレビ受けは良いかもしれないが、ひとつの現象を取り上げてそれが全てであるかのように主張し、可能性のある他の原因を葬り去ってしまうことは、科学的な原因究明の道をかえって閉ざしてしまう。鉄道事故というのは、自称鉄道アナリストごときが簡単に結論を出せるほど単純なものではないのだ。

彼のような人物が重用されるというのが、思考停止したテレビ界の現状をよく表しているように思われる。もうマスコミは川島氏をコメンテーターに使うのは控えた方がよいし、川島氏も、私ごときに批判されたくなければテレビ出演は控えた方がご自身のためである。

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